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アテナ映像

週刊代々木忠

男の知らない女のホンネ
  先週の「週刊ポスト」に[秘密の座談会]と冠して「男が知ったら卒倒する オンナがSEXの最中に考えていること」という記事が掲載された。

 座談会のメンバーは女性4人。25歳(広告代理店勤務、未婚、男性経験13人)、32歳(主婦、男性経験4人)、37歳(主婦、男性経験8人)、45歳(看護師、バツイチ、男性経験30人前後)。彼女たちの発言のいくつかを拾ってみる。

 「よっぽど上手い人じゃないと、我を忘れるほど夢中になるなんてないよね」「相手にじっと見つめられてる時って、『いま私、ちゃんと感じてるように見えるかな』『不細工な顔になってないかな』って、自分がどう見られてるか、実はすごく気にしちゃう」「あんまりワンパターンなセックスだと、心の中では、してる相手がいつの間にか変わっちゃう」「疲れてる時とかは、チラチラ時計を見ながら『早くイッてくんないかな』って考えることありますね~」

 一般の女性たちのホンネも読んでおきたいと思い、この雑誌を買ったのだが、読んでみるとビデオで会う女の子たちと同じようなことを言っていた。この座談会のニュアンスとして感じ取ったのは「セックスのとき女が実は冷静なのを、男は何もわかっていない。そりゃあ、熱中するセックスをしたときには何も考えられなくなるけど、最近はそんな男がいないのよ」というものだ。彼女たちには「お気の毒に」と言いたい。

 話は変わるが、泉谷しげるの歌に「裕福の飢餓」というのがある。30年ほど前、テレビの仕事で彼と一緒にヤップに行ったとき、僕はその歌が好きで「あれを歌ってくれよ」と頼んだのを覚えている。日本人が裕福になり、平和を謳歌し、暮らしも安定し、肥満になったからこその飢餓をパラドキシカルに歌った曲である。

 泉谷の警鐘も空しく、その後の30年間も僕たちは飽食街道をまっしぐらに突き進み、そして今があるように見える。たとえば「肉が硬い」「霜降りがいい」という声を耳にすると、かつて食べる物があるだけでありがたかった時代を経験した僕としては、物質的な豊かさはどこまで行っても「満ち足りる」ということがないんだなぁと思う。

 これと同じようなことがセックスでも起きているんじゃないかと思うのだ。かつてこの国には「結婚するまではしない」という考え方もあった。それが変わってきたのは、コンドームの品質向上とピルの普及が大きかったと思われる。とりあえず妊娠の心配がなくなれば、セックスのハードルは下がる。

 AV監督の僕ですら、面接に来る女の子たちの話を聞いていると、あまりに節操がないというか、もう無茶苦茶だなと思うときがある。簡単にしてしまうから感動もないし、この座談会記事にあるように冷静に分析する余裕も生まれてしまう。いろいろな抑圧や制約がなくなり、自由になったぶん、本当のセックスからはかえって遠ざかってしまったのだ。

 なにも女の側の責任だけを追及したいのではない。本当のセックスができなくなったのは男も同様で、それは時代の風潮といえよう。童貞くんが増加中と聞くが、性体験の少ない男がこの座談会記事を読むと、ますます性に臆病になり、自信を失くしていくに違いない。

 政治・経済のみならず、性もいま見えないところで土壇場に立たされているのである。
2012年06月29日