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週刊代々木忠

正三角形の正体
  これまで「エニアグラム」と「7の法則」を紹介した。「エニアグラム」は「3の法則」と「7の法則」の結びつきを表していると言われる。ということで、今回は「3の法則」のほうを見ていきたい。

 エニアグラムの中には、「3」「6」「9」で構成される正三角形が存在する(下の図でいうと、円の中の波線の部分だ)。ちなみに、1から6までの数を7で割ったとき、答えは循環小数になって割り切れないが、永遠にくり返されるこの循環においても、「3」「6」「9」という3つの数字は一度たりとも出てこないのを前々回確認した。


 では、この正三角形は、いったい何を意味するのだろう?

 答えを先に書いてしまえば、「創造の原理」だとグルジェフは言う。「創造の原理」と言われても、わかったようでよくわからない。ぶっちゃけて言えば、現象だろうが、行動だろうが、世の中に起こり得るあらゆることは、すべてこの正三角形「3」「6」「9」の力だと彼は言うのである。

 正三角形ひとつで、あらゆる現象の解明だと言われても、にわかには信じがたい。P.D.ウスペンスキー著『奇蹟を求めて』(浅井雅志訳、平河出版社刊)の中のグルジェフの説明を要約すると、こうなる。

 僕たちは、この世の中の仕組みをとかく2元論でとらえがちである。力と抵抗、N極とS極、陽電気と陰電気......。ちょうど1枚の紙には表と裏があり、表だけでも、また裏だけでも紙は存在しないように、2つの相反するもので、この世の中は成り立っているように思っている。

 ところが、グルジェフは2つではなくて、3つが正解だと言っているのである。「え? じゃあ、3つめは何?」と思われるかもしれない。いや、それ以前に、そもそも彼の言う3つとは何なのだろうか?

 第1の力は「能動的」あるいは「積極的」と呼ばれる。第2の力は「受動的」または「消極的」と呼ばれる。ここまではいい。「能動的」に対して「受動的」、「積極的」対して「消極的」。ここで終われば、僕たちがよく知っている2元論の範囲内だ。さて、問題の第3の力だが、グルジェフは「中和的」だと言う。

 そして「いかなる規模のものであれ、すべての現象は必然的に三つの力の現われであり、一つないし二つの力は現象を生みだすことができず、したがってもし、あることの中に停止を見たり、同じところで停滞しているのを見たりするなら、その場所には第三の力が欠けているということができるのである」と。

 となると、僕らにはなじみの薄い「中和的」という第3の力が、ますます重要だということになるが、「中和的」をどうイメージしたらいいのだろうか?

 たとえば、一人の人間がある目標を自ら設定し、その目標に向けて日々トレーニングを開始したとしよう。彼のこの欲求は能動的な力と言える。ところが、トレーニングを進めるうちに、それを妨げるいろいろな誘惑も生まれてくる。ときには誘惑に負けて、トレーニングをサボるための自己正当化をしてしまう日もあるかもしれない。このような生活の習慣的惰性とでもいうべき阻害要因を、受動的な力と見ることができる。

 彼はいまだ目標を達成したいと思っていても、阻害要因も同時に存在している限り、めでたく目標に到達するのは難しい。あるいは、仮に受動的な力が完全に能動的な力を吸収してしまえば、トレーニングはそこで終わってしまう。

 そうなってしまう前、つまり能動的な力と受動的な力が綱引きをしている状態のときに、第3の力が"新たなる知恵"という形で出現し、トレーニングの真の必要性と利点を彼に示せば、彼は阻害要因を克服し、目標達成のゴールまで無事に行き着くことができるだろう。これを中和的な力だとグルジェフは言うのである。

 しかし同時に、僕たちは世の中をありのままに観察しているつもりでも、それは自分の意識の主観的状態においてである。つまり本人が客観的なつもりでも、その意識すら実は主観的だということになる。この主観にとらわれている限り、第3の力は決して見えてこないとグルジェフは言うのだ。

 さて次回は、第3の力を出現させるための、いうなれば意識の成長を、いよいよ「水素論」を使って考えてみたい。それがやがては、タテ軸の発想へとつながっていくはずである。

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2009年04月10日