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アテナ映像

週刊代々木忠

セックスから恋愛が始まる時代
  男と女が出会い、ときめき、恋愛が始まる。デートで手をつなぎ、キスをし、やがてセックスをする……と思いきや、全部すっ飛ばしてセックスだけする子が増えている。「彼氏はいませんけど、セフレなら何人かいます」と言う子たちである。

 そんな女の子たちを監督面接する。撮影現場では、いいセックスをしてもらいたいし、それを撮りたいから、面接とは言いつつ、実際にはセックスのレクチャーみたいになってくる。「性交っていう字を見てもさ、りっしんべんは心を表わすから、心が交わるっていう意味もそこにはあるよね」とか……。

 口で言ってわかる子は多くない。僕としても頭だけで理解されても……というのがある。そこで、ほぼ全員に催淫CDを聴いてもらう。「これを聴くとリラックスできるよ。セックスのイメージトレーニングにもなるから、自分を抑えないで」と。なかには「聴いたら、どうなっちゃうんですか?」と不安げな子もいる。そういう子には、催淫CDを使った過去の作品を見せる。「トランスに入れる子は、ここまでなれるんだよ」と言いながら。モニターの前で食い入るように映像を見ている子の目は、いつしか点になっている。

 いざ催淫CDを聴かせると、なかには鼾(いびき)をかいて寝てしまう子や最後まで冷静な子もいるけれど、聴き終わるやいなや「入れてー!」と抱きついてくる子がいる。催淫の名のとおり、効く子はとにかくしたくなるのである。

 ちょっと話は変わるが、カウンセラーやセラピストたちと話をすると、彼らは最後に“性の壁”にぶつかるのだそうだ。人の悩みは千差万別にしても、その根底には孤独がある。相談者との間に信頼関係が築けて、たとえば友人や家族にさえ打ち明けたことのない悩みを、カウンセラーたちは傾聴し、共感し、受容する。そんなやりとりを重ねたすえに、相談者が女性の場合、「私を抱いてください」と言い出すケースが少なくないというのだ。きっとそれは彼女の心の叫びなのだろう。

 では、相談者を抱くのか? あるいは、抱かないのか? でも断れば、拒絶されたと彼女は深く傷ついてしまうかもしれない。ここでカウンセラーたちは壁にぶつかるというのである。そして僕に「代々木さんはいいよね」と言う。もともとセックスが仕事だから……。

 たしかに彼らのような悩みは感じないものの、催淫CDを聴いて「入れてー!」と抱きついてきた女の子と、面接でセックスしちゃったことは一度もない。もちろん突き放しもしない。

 じゃあどうするかというと、かつてこのブログでも紹介した「握った手のひらが膣になる」というのをやる。女の子に握りこぶしを作らせて、入口のここがクリトリス、中が膣という暗示を与える。すでにCDによってトランスにいるため暗示もすぐに入る。握りこぶしのクリトリスの部分を指で愛撫したり、場合によっては舐めたり……。「中に入れてほしいよねぇ」と言うと、腰がぐうーっと持ち上がってきたりするから、僕が自分の指を唾でベチョベチョにしてゆっくり握りこぶしの中に挿入する。

 指を出し入れしながら、感じてきた女の子に「こっちを見ろ!」とか「オレの目を見てイケ!」と僕は言う。そこで何かをつかむ子もいれば、昇りつめそうになると目をつぶり顎が上がってくる子もいる。そんな子にはあとで「君は自分の中に逃げ込んでいるんだよ。自己完結だと、相手の男は置いていかれちゃうでしょ。セックスで男の目を見ないと、別れが来るんだよ」と言って聞かせる。そこで気づく子もいる。

 自己完結のセックスをしているのは、なにも女たちばかりではない。男のほうも相手の体を使ったオナニーのようなセックスをしている者は多い。では、お互いにオナニーのようなセックスなら、割れ鍋に綴(と)じ蓋よろしく、それはそれで上手くいくのかといえば、これがそうもいかない。

 感情を閉じて、思考と本能でしていると、目の前で喘ぎまくる女を男はいつしか見下してしまう。「なんだよ、ふだんは気取ってたって、ひと皮むけば単なる好きモノじゃん」と。心が交わらないと、相手に愛おしさも湧いてはこない。刺激はくり返しのなかで必ず鈍化する。飽きてしまえば、もうしたくないのだ。

 僕の監督面接は、対話や催淫CD、握った手のひらセックス、そして人によっては呼吸法もいくつか駆使しながら、本当のセックスとは何かを、あの手この手で伝えていく作業である。だから、撮影日が近づき、1日に2人の面接が入ったりすると、終わったあとはもうクタクタになる。

 だが、手のひらセックスで「監督の目を見たら涙が出そうになった」「すごく愛おしく思えた」「安心できた」……とセックスの深奥を体感していく子たちがいる。セフレしかいなかった子が、である。「この子なら現場はもう大丈夫だな」と心の中で思う。

 恋愛できない人間がどんどん増えている。一方、恋愛とは別モノと割り切って、快楽追求のためにセフレをつくる人間も増えている。だが、そのセックスにおいて心が交わったなら、そこから本当の恋愛が始まることもあるだろうと僕は思うのだ。恋愛からセックスではなく、セックスから恋愛へ……ひょっとすると今はそういう時代なのかもしれないと。


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2013年02月08日