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アテナ映像

週刊代々木忠

児童ポルノ禁止法
  「児童ポルノ禁止法」の改正案が衆院に出されたのが2カ月ほど前。その内容についてはいろいろ物議をかもしているので、ネット等で読んだ人も少なくないだろう。

 読んでない人のために簡単に説明しておくと、改正案というくらいなので、「児童ポルノ禁止法」自体は今もある(正式には「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」という)。子どもたちの虐待にあたる児童ポルノを根絶するための法律である。

 たとえば、大人の金儲けのために子どもの写真や映像を撮って売ったり、子どもに売春させたり買春したりは、当然やってはいけないことで、虐待の根絶が社会的に間違っていると言う人はきっといない。

 で、今回の改正案の争点は2つあって、1つは児童ポルノの規制対象が漫画やアニメにまで拡大されたこと。つまり、写真や映像といった実写には、被写体となる子どもがいる。彼らが被害者である。ところが、漫画やアニメの場合、実在のモデルがいるケースを除けば、被害者が存在しないではないかという声があがっている。

 また、世界に冠たる日本の漫画・アニメである。それが規制対象となれば、「表現の自由」を阻害しかねないと懸念する声があちこちから聞こえる。だったら「ドラえもんのしずかちゃん」や「トトロのメイやサツキ」の入浴シーンはどうなるのか、児童ポルノか否かの境界線は、いったいどこにあるのかと……。

 先月、漫画家のちばてつやさんに会った。ちばさんは現在、日本漫画家協会の理事長もされている。今回の改正案には頭が痛いようだが、それはちばさん自身の作品づくりにおいて困っているわけではなく、若い漫画家たちの「表現の自由」をどう守ってゆくかという理事長としての悩みなのだ。

 ちばさんに訊いたら、日本の漫画界において自主規制機関はないというので、「ぜひそれを作られたらいかがですか」と申し上げた。というのは、前述の「児童ポルノか否かの境界線」の話に戻るが、僕はそんな境界線ははなから引けないと思っている。何をワイセツと感じるかは、本人の主観の問題だからである。40年前の日活ロマンポルノ裁判において、検察側はついぞワイセツの概念を示すことができなかった。そしてそれは今も変わらないだろう。

 ところが、グレーゾーンゆえに、作り手側は「ひょっとするとこれも引っかかるのか?」という疑念がつねに生じる。実際に摘発されれば、そこに時間もエネルギーも費やさなければならない。ならば、性の学識経験者や専門家を入れた第三者機関としての自主規制機関を作り、そこを「表現の自由」の防波堤にすべきではないかと僕は思ったのだ。

 とはいえ、なかには目を覆いたくなるような作品があるのもまた事実だ。描かれた被害者がいないからといって、それが新たな被害者(犯罪)を生まないという保証もない。だから「表現の自由」の名のもとに、野放しがいいというわけではもちろんない。そういった、人の目にふれないほうがいいような作品に対しては、表現の自由の「良心」として、自主的に注意を促すことが可能になる。

 ちばさんは僕の話を黙って聞いていた。だが、聞き終わってから「そういう機関は必要ですね」とはならなかった。かといって「そりゃ無理ですよ」と言われたわけでもない。ただ、黙って考え込むその姿を見ていると、タイトな締切との闘いのなかで「審査」というワンクッションを入れることはやはり難しいのだろうと僕は思った。加えて、たとえ自主規制であっても、表現を規制されることへの抵抗もひょっとしたらあったのかもしれない。

 改正案の2つ目の争点は「単純所持の禁止」といわれるものである。つまり、持っているだけでアウトなのだ。しかも、児童ポルノの定義が曖昧な状態で……。争点1は漫画・アニメの作り手側におよぶ話だったが、単純所持はすべての人が対象となる。別件逮捕で引っぱろうと思えば、こんなに都合のいい法律はない。

 話は変わるが、7年前に撮った「ザ・面接 VOL.90」に現役の保育士(30歳)が出演している。このエピソードは、かつて別の話でもちょっと書いたが、今の保育園児は先生の乳首を大人顔負けのテクニックでつまみ、「きのう、うちのパパとママ、やってたよ!」とか「先生もやるの?」とか「先生の乳首、黒いの?」とか……大人の知らない園児たちの性意識の実態が、先生の口から実にリアルに語られている。

 子どもの人格や人権は守られなければならない。けれども、子どものことを本当に考えるならば、いろんなところにペナルティを課す前にやらなければいけないことがあると僕は思うのだけれど……。
(つづく)


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2013年07月26日