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アテナ映像

週刊代々木忠

街の論理と村の論理
  夜這いの研究で有名な民俗学者の赤松啓介先生とある雑誌で対談したことがあった。性にまつわる風俗がテーマだった。大いに盛り上がった対談ののち、先生から「ぜひ読んでみてほしい」と『村落共同体と性教育、性生活の問題に就いて』と題する未定稿のコピーをあずかった。その後、この原稿がどの本に収められたのか確認していないが、先生自身の子どもの頃の体験を綴った部分を紹介しよう。

 〈私なども近所に男の子が居ないので、隣の女の子の家へよく遊びに行った。これが女大将で、近所の女児も遊びに来ており、よく泣かせて怒られた。女児の尻をめくると女児たちがおさえつけてチンポをつかんでむいてくれる。痛いと泣いていると女大将が手をつかんで自分のマタへ入れてつかませてくれ、もう泣くなといった。初めてでなんだか大きいものをつかんだと思った。その後、夏の川遊びに女の子がよびにくるので行くと、女大将が鯨の一尺さしを渡して、みんなのもん計れと厳命。七つ頃まではわれ目の計測でごまかせるが、九つぐらいから上もふくらんでくると、ドテも高くなって直尺では計れない。しようがないから下腹のふくれたところから曲線に沿って尻の穴の近くまで計測、女の子でも大きいと思った。だいたい2寸5分から3寸近い。しかし女の子でも色の白い子のはキレイだと思った。まだあまりサネの突出していないのは、ほんまに「桃」みたいで美しいと思った。女大将のものなど、キレイであった。正確に計れるわけがないから女大将のものが最大ということにしてごまかした。この女大将が十五、私が十一の春休みに誘われて性交、私も初めて射精した。結婚したいと思ってもできるわけなく、十九でお嫁に行った〉

 原稿のほんの一部にすぎないが、ここからも性に対する大らかさと子どもたちの早熟ぶりが伝わってくる。だが、村は大らかなだけではなかった。赤松先生は同原稿の中で村掟(むらおきて)を村の憲法、村定(むらさだめ)をその細則と位置づけている。つまり、その時々の状況に応じて、村定は改変されるものの、村掟は基本的に不変であったと。原稿を読んでいると、これら村のルールはある意味、国の法律よりも力を持っていたのだろうと思われる。かなり緻密に張り巡らされた決め事によって、秩序を重んじていたのがうかがえる。

 山口県で起きた連続殺人放火事件で、Uターンしてきた男に住人たちが取ってきた行動も、一見いじめや嫌がらせにしか見えないが、村の秩序を守ろうとする彼らには必然のことだったのかもしれない。今さら言っても詮なきことだけれど、もし男がずっとこの集落に住んでいたなら、親が存命であったなら、あるいは集落の長老が住民間の揉め事を差配していたなら、きっとこういう結末には至らなかったに違いない。しかし、昔ながらの意識は受け継がれながらも、長老が問題解決の判断を下すという村の機能が、過疎化した限界集落においてはすでに失われていたということだろう。

 かつて千葉で古い農家を借りていた頃、僕はそこに暮らす人たちと良好な関係を築きたいと思った。過疎化も進み、祭りの際、神輿(みこし)の担ぎ手も不足しているという。また、複数の地区でどこがいちばん盛り上がったかという選定があると聞き、ここは頑張らねばと、事務所のスタッフも応援に駆り出した。めでたくいちばん盛り上がった地区に選ばれたものの、長老たちからは「おまえらの祭りじゃねえんだ」と言われた。別の地区の長老が「あそこは外の人間をつれてきてズルしてる」と言っているのではない。多少なりともよろこんでもらえると思っていた同じ地区の長老から言われたのである。よかれと思ってやったことだが、なかなか難しいもんだと痛感した。だから山口の場合も、村おこしに奔走し、結果それが仇(あだ)となっていった男の心情も想像がつく。

 日本の、それも都会はどんどん変化してゆく。でも、田舎は自然とともに生活しているから、都会ほど変化する必要に迫られていない。そして、両者の格差は広がってゆく。共同生活を営もうとすれば当然ルールは必要だが、街と村ではルールが違う。人間関係の濃さに辟易(へきえき)して都会へ飛び出すか。つながり感のなさや孤独に耐えかねて故郷に帰るか。どちらも天国になりえるし、地獄にもなりえるのである。



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2013年08月30日