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アテナ映像

週刊代々木忠

誰が男をMにした?
  撮影の合間、女の子たちが「男のMはイヤだ」と言っているのが耳に入った。えっ、イヤなのか???

 すぐれた男優は、攻めるだけでなく受けるのも上手い。女の子から愛撫やフェラで攻められれば、本気でヨガるし、マジで悶える。そうされた女の子たちはといえば、「男のくせに気持ち悪い」などとは言わない。10人いたら9人までが「うれしかった」と言うだろう。

 このブログの読者には説明するまでもないと思うが、男がへんなプライドにこだわっていたら、とてもじゃないがヨガれない。それができるということは、カッコ悪い姿でもおまえになら見せられるという、自己の明け渡しである。それがわかるから、女の子もうれしいのだ。だから、もっと男は女の前でヨガるべきだとさえ僕は思っている。

 しかし「男のMはイヤだ」となると、この子たちはセックスがわかっちゃいないのだろうか。そこでとりあえず「なぜイヤなのか?」を訊いてみた。だが、どうも話が噛み合わない。よくよく聞けば、彼女たちの言う「M」とは、SMの「M」ではなく、マグロの「M」だということがわかってきた。マグロをMと略すのがいいかどうかはさておき、マゾとマグロではぜんぜん違う。

 ひとりの子が言う。「いつも咥えて、勃たして、私が上に乗っかってやるってパターン」。聞いていた主婦も「そうそう、うちもそう」。なんと。男は横になったままなんにもしないで、全部女にさせてるのか。ならば彼女たちの言い分ももっともだ。

 男マグロを嘆いてから数週間後、雑誌の取材準備のために「ようこそ催淫世界へ」シリーズの1本を見返していた。その中のシーンを見ながら、ああ、男がマグロ化する一因は、やっぱりここにあるよなぁと僕はあらためて思った。そこにはハコヘル嬢の弥生(21歳)という子が出ている。彼女は驚くほど大量の潮を吹くのだけれど、今回重要なのは潮吹きではなく、彼女のお仕事のほうである。

 男優を客に見立てて、ヘルスのサービスを実演してもらった。ところが、これが手とり足とりで、至れり尽くせりなのである。客はなにもしないで身を任せておけばいい。最後はお掃除フェラまでしてくれる。

 なぜこういう風俗ができあがったんだろうと映像を見ながら思った。結局のところ、それは本番がないからではないのか。風俗の女の子たちに話を聞くと、本番があったほうがラクだと言う。言い方は悪いが、穴を貸しておけばいいのだから。ところが、それができないとなれば、他のサービスで客を満足させなければならない。

 世界的に見てもこういう国はあんまりないんじゃないかと思えるくらい、日本の風俗産業は成熟している。射精に至るサービスは百花繚乱の感さえある。だが、その“至れり尽くせり”が、男たちから主体性を奪い、いっそう弱体化させ、結果的にはセックス離れを加速させているように思えてならない。




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2014年01月31日