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アテナ映像

週刊代々木忠

MRI検査結果
  突発性難聴の話を2本続けて書いてから、もう7週間になる。聴神経腫瘍の検査結果をご報告する。というと、ずいぶん勿体つけてる感じだが、MRIで腫瘍は見つからなかった。右耳の聞こえ具合はといえば、完全に治った気がする。主治医も「数値的に見ても、本来の形に戻ってますね」と言う。

 じゃあ、めでたしめでたしじゃんと思われるだろうが、ちょっとだけ問題もある。最近、少し動くと息切れがするし、右の肩から胸にかけて吹き出物ができた。「先生、これってステロイドの副作用じゃないですか?」と主治医に尋ねた。主治医はすぐに呼吸内科と皮膚科の診察手続きを取り、そちらに行ってくれと言う。システマティックといえばシステマティックだが、他の科に押しつけてる感じがしないでもない。

 耳鼻咽喉科を出て長い廊下を歩き、最初、皮膚科に向かった。皮膚科の医師にも「吹き出物はステロイドの副作用でしょうか?」と訊いてみた。「免疫力が落ちてるから」という返事。副作用なのか? 副作用じゃないのか? でも文脈からすれば「ステロイドのせいで免疫力が落ち、免疫力が落ちたから吹き出物が出た」と取れる。結局、塗り薬を処方してくれただけだった。

 次に訪ねたのは呼吸内科。「息切れする」と言ったら、そのまま胸部X線撮影へ。きっと肺機能を疑ったんだろう。歳も歳だし……。肺の写真を見ながら呼吸内科の医師が説明する。ただし写真は2枚。1枚は今撮ったばかりのもの。もう1枚は7年前にこの病院で撮ったもの。それが残っているのは、さすが大病院だと思った。

 ところが、「今回、肺の下のほうに曇りが見られますが、これだけでははっきりしたことはわかりません」。で、日を改めて肺機能検査と胸部CTをやることになった。これじゃ、切りないよなぁ……と思う。耳が聞こえなくて耳鼻咽喉科を訪ね、それが治ったかと思えば、今度は皮膚科と呼吸内科だ。増えている。そして検査、検査。まるで病気を捜されてるような気分になる。

 家に帰って皮膚科で処方された塗り薬をよくよく見たら、配合成分に副腎皮質ホルモンとある。あん? この軟膏もステロイドか……。仮にステロイドの副作用で吹き出物が出たんだとして、それをステロイドで治すってのは医学的にはどうなんだろうか? でも痒いし、少量だったらいいかと思って塗ってみた。何度か塗るうちに痒みが治まり、皮膚はスーッと滑らかになってくる。確かによく効くのだ。

 息切れもそうだ。雨の日以外は朝のウォーキングを日課としているが、ステロイドを飲みはじめる前はふつうに歩いていた。ところが、飲んでいた15日間のうち何日かは気がつくと走っていた。点滴で入れるかどうかと言っていたくらいだから、かなり強力なものだったのかもしれない。それが服用をやめてから、ふつうに歩いているにもかかわらず、ときどき息切れがする……。

 うちの犬も糖尿病を患い、弱り切っているとき、動物病院でステロイド投与をすすめられた。つれていった娘は悩んだあげく、「もし先生がお飼いになってる犬だったら、先生はどうされますか?」と訊いた。「私は使います」という迷いのない声を聞いて、娘は「お願いします」と言ったそうである。愛犬はその後、目の手術を受けたけれど、体調そのものはステロイド投与でずいぶんよくなった。見違えるほど若返っている。

 愛犬の顔を見ながら「リバウンドがあったのは、オレだけかな?」と問いかけてみる。今は見えるようになった瞳で、犬が僕を見返す。返事はない。
2014年06月27日