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週刊代々木忠

知られざる大麻の効用
  「嗜好用」大麻は、自らやらずとも、誰それが所持や栽培で逮捕されたというニュースをしばしば耳にする。それに比べたら「産業用」や「医療用」はニュースになることもまれだ。

 しかし、わが国で「産業用」大麻の歴史は長い。綿のない時代から衣類の原料に使われており、かやぶき屋根、食料、紙と、民衆の衣食住に深く関わってきた。同時に、伊勢神宮のお札(神宮大麻)や神社の注連縄(しめなわ)や鈴縄、横綱の綱(化粧まわしの上にしめる注連縄)などにも用いられ、神聖な作物でもあったのだ。

 ちなみに今なお「麻」の衣類は多数あるものの、現在では亜麻(リネン)と苧麻(ラミー)が麻の名称で流通させてよい繊維であり、大麻は指定外繊維となっている。

 だが世界的に見れば、産業用大麻の用途は以前とは比べものにならないほど広がっている。たとえば茎の部分を熱圧縮して建材に使う。強度があるだけでなく、湿気を吸収・放出するので、内装材として優れている。そして断熱材。いずれも解体したのちは土に返るから産業廃棄物にならない。

 家だけではない。ベンツでは吸音断熱材として、ポルシェやルノーではドアパネルやダッシュボードに使われている。また、大麻から作ったバイオマス燃料はトウモロコシなどより優れており、実際にクルマを走らせることも可能だ。しかも、茎から繊維を取ったあとに残る芯の部分(オガラ)からバイオエタノールやバイオガス液化燃料ができるのだ。

 産業用大麻は嗜好用とは品種が違う。吸引すると酩酊する成分THC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量は0.25パーセント以下と少ない。丈は3~4メートルにもなり、茎の直径は数センチ。しかも1年草。一般的な材木の場合、植えてから数十年待たねばならない。石油なら何億年もかかる。それが大麻なら毎年収穫できるのだ(種まきから収穫までは4カ月弱)。

 大麻取締法以来、産業用大麻を栽培できるのは都道府県知事の免許を受けた者だけだが、これとて神事など特定の目的に限られ、新規の交付はほとんど認められないようだ。大麻取締法より前の最盛期には作付面積も2万ヘクタールを超えていたけれど、平成24年度はわずか5.9ヘクタール。

 先ほど用途の一部を紹介したが、各国で研究が進んでおり、それによれば石油からできるすべての製品が産業用大麻からできるといわれ、2万5000種もの工業製品が作れるそうである。また、食用の面から見れば、大麻の実には必須脂肪酸、必須アミノ酸、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれている(たとえばリノール酸やαリノレン酸などは、一般に食べられている植物のなかでは最も高い数値だという)。

 このように産業用大麻には禁止する理由が見つからない。麻薬への導入になるとも思えない。もし産業用だけでも解禁すれば、きっと地方は潤うだろう。雑草や病気・害虫に強いので農薬もいらず、肥料も少なくてすむ。荒れ地や降雪地帯でも育つ。収穫期に葉は枯れて落ち、腐葉土となって土地を肥やす。根は地中深くに張り、土を柔らかくして空気を通りやすくし、収穫後には腐って有機肥料となる。それこそ捨てるところがまったくない、全部役立つ作物なのである。

 「医療用」についても書こうと思ったが、長くなったので次回にさせていただく。
2015年01月30日