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アテナ映像

週刊代々木忠

宇宙の中のアンモナイト
  「思考」と「本能」と「感情」のうち、人間の実体(魂)はどれか?

 こんな質問を第4回試写会のとき、参加された方たちに投げかけてみた。「思考」と答えた人も、「本能」と答えた人も、そして「感情」と答えた人もいた。また、「ザ・面接」シリーズの撮影時、面接軍団の男優面々にも同じ質問をしてみた。面接軍団の答えは「本能」が6人、「感情」が2人、「思考」は0人。

 人間の実体を「本能」と言いたい気持ちはよくわかる。さすがに男優たちのなかで「思考」と答える者はいないだろうと思っていたが、そのとおりだった。ちなみに「感情」と答えたのは、市原克也と森林原人である。

 僕自身、ある時期まで人間の根っこは「本能」だと考えていた。「感情」は「本能」から育ち、魂は別物だと。

 ところが、僕がそれまで撮影現場で体験したことをグルジェフの理論に重ね合わせてみると、「感情オクターヴ」が人間の実体である可能性が見えてきた。そのとき、僕が感じたのは「え? 感情オクターヴが魂になるのか......」だった。それは驚きと同時に感動でもあったのだけれど。

 なぜならば、ふり返ってみると、僕は現場で女の子たちに「感情」を大切にすることをくり返し伝えてきたし、ずっとそこにこだわってきたからだ。だが一方では、グルジェフやエニアグラムにふれなければ、果たしてここに行き着いたのだろうかとも思った。あのベテラン男優たちでさえ「本能」と捉えているものを。

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Map-1-fin-small.jpg
 ここに掲げた〈The mapⅠ〉は、グルジェフの
エニアグラム(三の法則+七の法則)
と水素論、そして現場の体験から僕自身が学んだことを重ね合わせ、それをビジュアライズしたものである。〈The mapⅡ〉と〈The mapⅢ〉はこのブログでも掲載してきたが、〈The mapⅠ〉はそれらに比べて全体をより鳥瞰したものと言える。

 〈The mapⅠ〉からはいくつものことが読み取れる。それらは今後も折にふれ説明していきたいが、今回は冒頭の問と答え、つまり人間の実体(魂)がなぜ「思考」でも「本能」でもなく、「感情」なのかを見ていきたい。

 図の中央に位置する地球のまわりに3つのオクターヴが描かれている。地球に最も近い緑の曲線が「本能オクターヴ」。次の赤の曲線が「感情オクターヴ」。一番外側が「思考オクターヴ」。これらのうち「本能オクターヴ」と「思考オクターヴ」は
「H12」の意識階梯で止まっている。そして「感情オクターヴ」だけが、「創造の源」である「H6」へと進んでいける可能性を秘めているのである。

 だとすれば、そこにはどんな意味があるというのだろうか?

 かつての日本に高度経済成長と呼ばれる、今とはある意味、真逆の時代があった。1955年から1973年までと言われる高度経済成長は、第一次オイルショックによって終わる。その後、1991年までを安定成長期と呼ぶが、これもバブル崩壊とともに終焉を迎えた。すでに18年も前の話だ。

 僕の記憶では、成長が終わったり、翳(かげ)りが見えたころ、経済的な繁栄を追い求めてきた反省として「物質的に豊かにはなったけれど、精神的にはかえって貧しくなった」という主旨のコメントをくり返し目や耳にした。

 むろんそこに気づき、自らの生き方を改めた人もいるだろう。だが、どうも社会全体としては、そうは言いつつ、どこに快を求めるのかという"対象"の切り替えができないまま、現在まで突き進んできているように思える。

 現に今でも、テレビは今年の夏のボーナスがどれだけ下がったかをサラリーマンやOLに取材し、事細かにレポートしている。僕はそんなテレビを見ながら、おいおい、この期に及んでまだ基準はカネなのか......と思ってしまう。

 たとえば、ファミレスのマニュアル的応対の善し悪しは、ずいぶん前から取り沙汰されてきた。店舗や店員が変わっても、その企業が同質のサービスを提供するために考え出されたものなのだろうが、画一的にして事務的な定型句に、違和感を覚える人も少なくなかった。

 「いらっしゃいませ。ようこそ○○へ。おタバコはお吸いになりますか?」。行くたびにこれをやられると、こっちも機嫌のいい時ばかりじゃないから、「オレはいつもカウンターでタバコ吸ってるだろう」と言ってやりたくなる。言っている向こうだって、バカバカしいに違いない。

 なのに、マニュアルは一向になくならない。だから客も店員も、自分の感情を押し殺して、とりあえず台本どおりにその場の役を演じるしかない。でも、本当にそれでいいんだろうか? 感情を押し殺すというのは、魂を押し殺すことにつながる。もっとも、客との心の交流までも定型化しようとしたマニュアル一辺倒のファミレスは今、姿を消しつつあるけれど......。

 そもそも企業が大きくなろうとしなければ、マニュアルなど必要なかったはずなのに、と僕は思う。それはずっと以前から感じていて、だからアテナ映像も社員は20人以上に増やさないと決めていた。それ以上だと心が通じ合えないから、それこそマニュアルが必要になるだろう。ある時期それをやれば、ビルの2つや3つは建っていたかもしれない。でも今は、やらなかったから、人間らしく生きられてよかったなぁと思っている。

 今、みんな行き詰まっている。自分がわからなくなっている。それは個人ばかりではなく、企業も、いや、もっと正確にいえば企業を動かしているシステムも主客転倒していると僕には思える。主客転倒とは、本来、人間が幸福を実現する手段としてシステムが必要だったはずだが、今はシステムを維持するために人間が犠牲になっている。いずれにしても、システムが個人を助けてくれることは今後もないだろう。

 〈The mapⅠ〉は、自分がどこから来てどこへ向かえばいいのかをイメージする地図になってくれれば、という願いを込めた。自分の「感情」を大切にし、意識階梯を
「H48」から「H24」に上げ、「感情」を「感性」に開花させたとき、自分が本当は何をしたいのかが、きっと見えてくるに違いない。人間は自分のしたいことをしているときが一番幸せだと、あなたは思わないだろうか?




2009年07月10日