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アテナ映像

週刊代々木忠

南相馬へ(前編)
  東日本大震災からひと月半が過ぎた頃、僕はいわき市を訪ねた。そのときの様子はこのブログにも書いた(「福島へ(前編)」「福島へ(後編)」)。あれから5年が経とうとしている。

 今年のチャリティーイベントについて吉村卓と話をしていたとき、被災地の現状を映像レポートしたいと彼は考えており、近々南相馬市に出かけると言う。ついては、片山邦生も森林原人も同行するらしい。クルマを提供するし、ビデオカメラもまわすので、仲間に入れてくれないかと僕は申し出た。

 南相馬市はいわき市と仙台市の真ん中に位置し、500騎を超える騎馬武者が勇壮に駆ける相馬野馬追で有名だが、市長の桜井勝延氏は被災後、原発事故での政府の対応を批判するとともに、市の窮状を国内のTV番組やYouTubeにて積極的に訴え、米国タイム誌から2011年版の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。

 3月4日(金)、渋谷に朝8時集合。南相馬までは片道約280キロ。5年前いわきを訪れた際、常磐自動車道は南相馬までつながっていなかった。現在、常磐道は福島第一原発の半径20キロ圏内を貫いて全線開通している。

 走った人ならご存じだろうが、福島県に入ってしばらく行くと、道路標識とは別に、その時その場所の放射線量を知らせる電光掲示板が要所要所に現われる。僕らが走ったとき、最も高い地点では4.4(マイクロシーベルト/時)を示していた。南相馬に近づくにつれ、数値はだんだん下がっていく。

 今回は南相馬の市会議員の方からいろいろ話を聴き、町も案内してもらえる約束を卓ちゃんが取りつけていた。先方との待ち合わせ場所は南相馬市役所。常磐道の流れがスムースだったこともあって、予定より早くインターを降りた。町に入るとやや寂しい感じがする。市役所に着く前に昼食を済ませておこうとしたのだが、食事できる所がなかなか見つからない。そうこうしているうちに僕らは市役所に着いてしまった。

 男優陣が銘々スマホで検索すると、ファミレスのココスが近くにあるという。まだ時間には余裕があるし、とりあえずココスに向かうものの、駐車場はほぼ満車状態。店内も満席に見えたが、奥の喫煙席が1卓だけ空いていた。なぜこの店がこんなに混んでいるのか、そのわけをのちに僕たちは聞くことになるのだが……。

 みんなが注文を済ませると、卓ちゃんは先方に電話を入れるため席を立った。たぶん「早めに着いて今ココスにいるので、食事が済み次第うかがいます」といった内容だろう。電話から戻ってくると、彼は「市会議員の方がこちらに来てくれることになりました」と言う。

 ほどなくして、30代とおぼしき市会議員の但野謙介さんと20代の女性がやってきて、昼食をともにすることになった。女性のほうはNPO法人の方で、ボランティアのために北海道から着いたばかりのようだ。僕たちがAV男優と監督だと紹介されると、彼女は一瞬引いたように見えた。

 僕は業務用のカメラを持ってきていたし、卓ちゃんが気をつかって「顔とかは映さないほうがいいですよね?」と彼女に訊いた。迷わず「はい」という返事がかえってくる。アダルトビデオを撮りに来たわけではないけれど、それも無理からぬことだろうと思った。

 このあと、南相馬のNPO法人で活動されている田中章広さんと合流し、但野さんと田中さんから被災地の現状について本音の話をうかがうことができた。そして、彼らが用意してくれたクルマで南相馬市内を案内されることになる。それらの映像は卓ちゃんが編集しているので、イベントにいらっしゃる方はぜひ会場で見ていただきたい。来られない方には来週このブログで僕がお伝えしようと思う。

(つづく)
2016年03月11日