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アテナ映像

週刊代々木忠

アーカイブス003 欲望における反作用の法則
  欲張り、欲得、欲深い、私利私欲……。こう並べると、欲というのは、どこか否定的なニュアンスを含んでいる。物欲、色欲、名誉欲といった欲の具体的な例も、あまり人前でおおっぴらに言わないほうがいいように思える。

 人間の欲を、恥ずかしいもの、人に見せたらいけないものとして、僕たちは教育されてきた。もっと理性的でなければいけないと。

 「女が淫らになるテープ(20)恋に破れた女たち 悶え乱れて愛になれ」という作品には、僕の娘2人の共通の知人が出演していることもあり、今も印象に残っている。

 この作品では、失恋直後の3人の女性たちの、別れの経緯から原因を探り、その原因が実は自分にあることを気づかせるという、少々思い上がった切り口で僕は臨んだ。

 彼女たち3人に共通しているのは、セックスでイッた経験がない。セックスのときに「好き」や「愛している」という言葉を言ったことがない。相手に本当の自分を見せていない。快楽的なセックスをどこかで軽蔑している……。

 これでは別れが来ないほうがおかしいと僕は思った。以前、ある雑誌で、脳生理学者の大木幸介先生と対談した際、先生は「快楽というと、はばかられがちだが、生きることの根本に欲望、そして快感がある」とおっしゃっていた。人間の脳は、そもそもそういうふうにできているのだと。

 作品の中で、3人の女性には催淫テープを聴いてもらった。テープによってトランス状態に入った彼女たちには、今までつくろってきた自分の姿が次第に透けて見えてくる。そして、快楽に貪欲な自分自身を発見する。


 そんな自分をも偏見なく受け入れられれば、怒りや嫉妬に自分を占領されてしまうこともなくなる。いや、もう少し丁寧に言うなら、怒りや嫉妬は起きるが、そういった感情を感じている、もうひとつの意識が動き出す。理性が戻ってくるのである。

 理性的であれと思うがあまり、本来あるはずの欲望をまるでないかのごとく振る舞うのは、僕は逆効果でしかないと思っている。物欲にしても色欲にしても、そこに自責の念や嫌悪感といった否定的なニュアンスを自らが与えてしまうと、ずっとそこから逃れられないはめになる。

 自分の中に闘いを作るのではなく、自分の欲望を認めてあげる。欲深い自分も許してあげる。そして状況が許せば、とことん欲望に忠実に生きてみる。そうすれば、結果的にその欲望から卒業していくことができるだろう。そうして人は初めて次のステージに行けるのではないかと思う。

 「物欲、色欲、名誉欲、欲のおかげで、きょうもイキイキ」…… 僕はいつも自分にそう言い聞かせている。


(2009年2月20日掲載)


 ふり返るに、己の中にあるものをないかのごとく振る舞うのは、自分への裏切りであり“偽りの私”で生きるということだ。本音の出せない世で息をする人生はつらい。“本当の私”で生きるにはどうすればいいのだろう。深い呼吸によってもたらされるトランス状態。そこで起きる内観はじつに効果があるけれど、セックスでなりふりかまわず、泣いてしまうくらいの快楽に自らを明け渡すのもいい。そのカギは勇気をもって実行に移せるかどうかだ。一方、男たちは「淫女隊」の渡辺美乃や「性感Xテクニック」の南智子のように嘘や格好つけが通用しない女性を選ぶといいだろう。そんな子にはめったにお目にかかれないと言うだろうか。風俗にもいると僕は思うのだけれど。




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2016年10月21日