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アテナ映像

週刊代々木忠

アーカイブス005 恋愛には何が必要なのか?
  「『ザ・面接』シリーズで審査員の女の子がセックスしてしまうのは、あらかじめ決められているのか?」といった質問をいただくことがある。観てくれている方にとっては、当然気になるところだろう。

 現在、審査員の女の子は1作品につき6人出演しているが、プロデューサーは全員と会っている。その資料に目を通したうえで、興味を引いた何人かとだけ僕は会う(人数は回によって違う)。今回はみんな大人しそうだなと思えば、1人にだけ「もしやりたくなったら、セックスしちゃっていいよ」と言っておく。

 こう書くと「なんだ、仕込みか」と思われるかもしれないが、事前に耳打ちした女の子はいざというときの“保険”であると同時に、実は他の、まったくなにも知らない審査員を現場でセックスへ駆り立てる“起爆剤”でもある。もちろん誰がどういう行動に出るのかは、そのときになってみないと僕にもわからないし、市原隊長をはじめ男優たちには誰が起爆剤なのかさえ教えていない。以上が僕の仕掛けである。

 前回のブログで書いた「ザ・面接 VOL.110」で、僕が事前に会った審査員の1人は、フリーターの片桐ゆきな(19歳)だった。いま片桐に彼はいないが、セフレが3人いるという。彼女いわく「3人ともイマイチ」。オナニーは毎日。オナニーのときの想像は、3Pとか、押さえつけられて無理矢理っぽく。「ビデオでどんなことしたい?」と訊いたときにも、「手足を縛られて、言葉責めしてくれる人としたい」と言っている。

 ここから見えてくるのは、自分は何もしないで、相手がしてくれるのをいつも期待している素顔だ。そのなかで、きっと自分が何か快感を得ているのだろう。

 僕は「それじゃあ、男のいいようにされるばっかりだろう」と言った。「オレがその男の立場だったら、自分の排泄の道具として君を使っちゃうよ」と。Mなので縛って絶対服従という状況なら、男のほうは好き勝手にできる。そして僕は「でもそれだと、一生ずうっとそうだよ」と続けた。

 すると片桐は「それはイヤだ!」とはっきり答えた。「だったら自分から行けよ!」と僕はたたみかけた。「それが今回の君のテーマだ」と。

 撮影現場で3人目の女の子、前澤有実が終わり、意思表示のなさに僕が説教していたとき、それは起こった。審査員の片桐ゆきなが、イケメンの一徹のところにさっと向かったのだ。男優も審査員も全員がいっせいに声をあげた。

 なぜこの行動がみんなの意表を突いたかというと、今回の出演者のなかでいちばん若い子が自分から動いたというのもあるけれど、実はこのときまで平本がずっと彼女にちょっかいを出していた。たいがいのケースで、ことはそのまま進行する。女の子が拒否することもなくはないが、自ら相手を代えるということはまずない。

 ところが、19歳の片桐は平本を振り切り、部屋の隅っこに座っていた一徹のところに行き、向き合う恰好で膝の上に跨がってしまう。一徹は激しく戸惑っている。面接軍団に入ってから、自分はおろか先輩男優に対しても、こういう逆ナンは想像すらしなかっただろう。僕は「向こうでオレが説教しているのに、おまえら!」と口では言いつつ、心の中では「よぉーし、よくぞやった!」と叫んでいた。

 一徹に愛撫されている片桐に「タイプだったのか?」と僕が訊くと、「はい」とうなずく。「感じてるの?」「うれしいのか?」と訊けば、腹をひくつかせながら「気持ちいい!」「うれしー!」と言った。こうして2人のセックスは始まった。それを取り巻く男優も審査員も「彼女の恋愛指数がいちばん高い!」ということで意見が一致した。

 僕から見ても、自分の感情に素直になり、主体的に相手と向き合い、メインの3人のだれもがなし得なかった「あなたが好きだ」を言葉と表情と肉体で表現した片桐は、「イマイチなセフレ」とのSMから抜け出し、これからは本当の恋愛ができるかもしれないと思えたのである。

 と、ここで終われば一件落着なのだが、現場では予期せぬことがつねに起こる。審査員の1人に、ショットバーを経営する澤見れみ(35歳)がいた。彼女の資料はプロデューサーからもらっていたけれど、僕は事前に会ってもいない。ところが、この澤見が最後にとった行動は、僕や男優たちの度肝を抜くことになる。

 澤見れみは一徹を狙っていた。片桐と一徹がむつみ合っているところへ、彼女は移動する。そしてすかさず一徹を攻めはじめた。一徹が受け身にまわる。最初のうちは奪りっこになるものの、片桐は結局「え、Mなのぉ?」と冷めてしまう。べつに一徹がMなのではない。一定レベル以上の男優は、女の子が攻め、男の気持ちいい顔が見たいと思えば、それを真正面から受けられるということである。

 澤見れみが終始主導権を握ったまま、一徹をリードしてゆく。その動きにはいっさいの無駄がなく、見せる技は芸術的に美しい。正直言って、僕も久しぶりに撮らされたという感じだ。一徹を平らげたあと、彼女は「ザ・面接」初出演の二村からも一滴残らず搾り取る。

 彼女のセックスはかくも凄いのだが、そこには一点の感情も垣間見られなかったことを書いておかなければならない。

 たとえばそれが顕著に表われているのが、彼女の「可愛い!」という言葉である。彼女より年下でイケメンの一徹としているときに、彼女は「可愛い!」を連発する。しかし、ただの一度も一徹を見て言うことはない。「濡れちゃう!」も「気持ちいい!」も、一徹の目を見ないばかりか、顔自体、違う方向に向いている。これは相手に届けたい思いではなく、自分で言って自分に聞かせたい言葉だからだ。彼女は自分の発した言葉によって、さらに興奮の度を高めてゆく。

 また2人目の二村とした際、フィニッシュは二村が彼女の下でイカされるのだが、二村の上半身が彼女に近づこうと起き上がりかけたとき、彼女の上半身は後ろに倒れるように離れていく。気持ちの入っている子は、正常位でも女の子の顔と胸が男のほうに必ず上がってくる。それに対して、気持ちの入っていない子は、顎を上げ、上半身をのけ反らせる。澤見れみも、二村と下半身ではつながっていたけれど、気持ちはまったく溶け合っていなかった。

 若い一徹も、初出演の二村も、彼女にとってはリードしやすい相手だったことだろう。銀次は何度も彼女にモーションをかけるが、ことごとく拒否される。彼がタイプじゃないというのもあるのだろうが、銀ちゃんはガッと相手の目を見て内面に入ろうとするタイプだ。だから、彼女が拒否した理由の中には、成熟した男とは向き合えないというのもあったのではないかと僕は思う。

 どんなに見栄えのするセックスだったとしても、相手の気持ちとつながらなければ、所詮は自己完結であり、オナニーにすぎない。そして、そこから恋愛は決して始まらないのだ。

 カメラを止めた後だったので画には残っていないが、みんなが澤見と二村の芸術的なセックスに対して賞賛とねぎらいの拍手を贈っているなか、森林がボソッとつぶやく声が聞こえてきた。「なにも伝わってこねぇよ」。ああ、森はさすがだなぁと僕は思った。



イクときに後ろに倒れ込む澤見れみ

(2009年8月28日掲載)



 7年前の「ザ・面接」の現場エピソードだが、見栄えのするセックスを目の当たりにしながら、なぜ森林は自己完結だと見破ったのか? 彼は「上から目線でも下から目線でもなく、水平目線で女の子と向き合う」とこのブログでも書いたことがあるけれど、相手を色眼鏡で見ない。偏見がないからこそ、ミラーニューロンが機能する。ハート対ハートのコミュニオンが起きる。恋愛は何かが伝わることによって、初めて芽生えるものである。



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2016年11月11日