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アテナ映像

週刊代々木忠

梅雨空のごとき
  森友学園問題が発覚して早4カ月。連日メディアが報道してきたけれど、結局、釈然としないまま今に至っている。要は、国有地を破格の値段(相場の10分の1の1億3400万円とも、さらにその後、国が負担した汚染土除去費用を差し引けば実質200万円とも言われる)で森友学園が購入したわけだが、そこに安倍総理が関与していたのか、いなかったのか……。

 続けて発覚した加計学園問題。森友と似ているが、こちらは土地購入ではなく、獣医学部の新設。加計学園の理事長は総理の親友。過去50年以上どの大学にも認可されなかったものが、なぜ加計が経営する岡山理科大学だけに認められたのか? そこに総理の意向はあったのか、なかったのか……。

 それを裏づける文書が存在するという朝日新聞の報道に対して、菅官房長官は「怪文書みたいなもの」と切り捨てた。文部科学省も調査はしたが「確認できなかった」と。このまま行けば、森友同様グレーゾーンへ突入かと思った矢先、文科省事務次官(事務方のトップ)だった前川喜平さんという人が、文書は確かに存在したと言ったものだから、メディアは大騒ぎになった。

 読売新聞は前川さんの出会い系バーへの頻繁な出入りを記事にし、官房長官も「教育行政の最高責任者がそうした店に出入りして」と批判した。まぁ、彼の人間性を疑うことで、発言内容の信憑性や人々への影響力を下げようという意図はわかりやすかった。皮肉なことに、官邸からのリークをそのまま流したとして大新聞の腐敗のほうに人々の関心が向かい、元高級官僚の風俗スキャンダルは結局起爆しなかった。

 前川さんが会っていた出会い系バーの女の子の談話もメディアで取り上げられた。「手をつないだこともないし、すごく説教されたし、いろいろアドバイスされて今の私がある」「両親も知っている」「新宿のお父さんだった」というような内容だ。

 出会い系バーへ行った目的が、ご本人の言う「貧困女性の実地調査」だけだったのかどうかはわからないけれど、加計学園問題に話を戻せば、政府の説明と前川さんの説明とでは、前川さんのほうに圧倒的な説得力がある。

 僕が印象に残っているのは、「報道ステーション」のインタビューで彼が語った「38年宮仕えして初めて自由を獲得したんですよ。表現の自由をですね、100パーセント享受できる喜びというのは、これは大変なものですよ」という言葉だ。たとえ官僚を昇りつめても、言いたいことが言えない、その苦痛は他人ではわからないほど大きなものだったのだろう。彼の表情からも、今回自由にものが言えて、この人本当にうれしかったんだろうなぁと思った。

 学校をめぐる2つの疑惑に加えて、元TBS記者にレイプされたと告発する女性の記者会見もあった。一度は高輪署で告発状が受理されたものの、いざ逮捕という段になって「上からの指示で逮捕できなかった」と捜査員から連絡が入り、結局、不起訴になった事件だ。彼女は泣き寝入りするのではなく、顔と名前(姓名の名)をさらして、検察審査会に審査を申し立て、再捜査を求めた。

 これに対して、元TBS記者のほうは全面否定しているけれど、レイプがあったのか、なかったのかということだけでなく、「上からの指示で逮捕できなかった」の「上から」とはいったい誰だという点に衆目が集まった。ここが森友・加計ともある意味共通していて、元TBS記者とは安倍総理と懇意のジャーナリスト。彼は昨年『総理』という本まで出している。

 3つのグレーなニュースは、ブログを書いている現在、白にも黒にも変わらず灰色のままである。そんななかで6月15日朝、「共謀罪」法が強行採決され、成立した。のちにふり返ったとき、民主主義が死んだ日にならないことを祈る。
2017年06月16日