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アテナ映像

週刊代々木忠

思うに任せない世間との折り合いのつけ方
  世の中にはいろいろな人がいる。グループがある。価値観が違えば、自分の思いどおりにならないのは当然なのだが、そんな世の中とどうやって折り合いをつければいいのかが今回の話である。

 以前にもちょっと書いたことがあるけれど、僕はまず受け入れることにしている。どういうことかというと、新しい誘いや提案などがあった場合、たとえば僕以外の全員が反対しているとか、家族が猛烈に異を唱えてるとかだったら、さすがに考えるものの、そうでなければとりあえず受け入れてみるのだ。

 われながら能天気である。でも、始める前からこの先どうなるかなんて僕にはわからない。だから、まずは誘いにのってみる。で、結果、問題があるようなら、次からはつきあわない。そうやって生きてきた経験から言わせてもらうと、ダマされる確率は高いです。なんだそりゃと思われるだろうか。それじゃあ、ぜんぜん参考にならないじゃんと。

 でも、後処理というか、処方箋というか、そうなったときに自分のすべきことがわかっていれば、世を儚(はかな)むこともなければ、その後の対人関係で羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くなんてことにもならない。で、その対処法はといえば、愚痴をこぼさないこと、そしてダマした相手と戦わないこと。

 それって対処法じゃないだろうという声も聞こえてきそうだが、まず愚痴に関して言えば、それは一見ガス抜きのようであって、じつはそうではない。愚痴を言ったときに怒りは再燃し、そのたびに心は過去へと引き戻されてしまう。なので、もしも思わず愚痴が出ちゃったときには、「あっ、愚痴が出た!」と自ら口にする(人がいるときは心の中で)。これはかつて書いた「ヴィパッサナー瞑想」の要諦でもあるが、自分を客体化して呼吸を意識すると愚痴はだんだん減っていく。

 次に、相手と戦わないに関しては異論のある方もいるだろう。泣き寝入りなんて、とんでもないと。だが、実際僕は戦ってこなかったし、それでよかったと今でも思っている。たとえば裁判でも起こして、徹底的に戦ったとしよう。もともとダマすような相手なんだし、すぐさま非を認めるとは限らない。そうなれば、時間もエネルギーもその戦いに費やすことになる。

 ダマしたのは向こうだから、最終的には裁判に勝つはずだ。けれども、それで本当に自分は救われるのだろうか。溜飲が少しばかりは下がるかもしれないが、裏切られたという感情は中和されないまま、燻(くすぶ)りつづけるのではないか……。

 それならば、済んだことに関わり合ってイヤな思いを持続させるよりも、思いきって気持ちを切り替え、もっと別の建設的なことに時間とエネルギーを使ったほうがよっぽどいいと思うのだ。

 しかし戦わなければ、怒りはいっそう燻りつづけると思われるだろうか。前段で「気持ちを切り替え」と書いたが、たしかに気持ちの整理が簡単につくとは限らない。今頃は左ウチワでのうのうと生きているであろう相手の顔さえ浮かんでくることだってある。

 そんなとき、僕はこういう瞑想をしてきた。まずは呼吸(長息)によって怒れる心をひとまず落ち着かせる。吐くことと吸うことに意識が向けば、心はいったん今を取り戻す。心が落ち着いてきたら、呼吸を続けながら瞑想する。

 心の中で「試練を与えてくださった神に感謝いたします」と念じる。ちなみに念じるの「念」という字は「今」と「心」からできているが、「感謝いたします」と繰り返し念じていると、不思議なことに自分の気持ちが謙虚になる。

 その謙虚な気持ちで「僕はここから何を学べばいいんでしょうか?」と問いかけてみる。問いかけても、何も浮かんでこないこともある。でも、ときには「ああ、成長していくプロセスでこれが必要だったんだなぁ」などと思えたりもする。要はとらえ方の角度を変えて、自分が納得できるようなポジティブな側面と出会えればいいのである。

 とはいえ、その日は治まっても、翌日ふたたび怒りが湧き起こったりする。ならば、また呼吸と瞑想を繰り返す。繰り返すうちに、昨日より今日、今日より明日と、怒りは必ず薄れてゆく。これまで「この野郎!」と思ってた相手が「ああ、可哀相なやつだなぁ」と思えたり、「まぁ、頑張りなはれ!」みたいな、ゆとりが生まれてくる。

 価値観の違う人も一緒に暮らしている世の中で、イヤな出来事は避けられない。それが折り合いをつけるということでもある。そして「目には目を」という生き方は、やらないほうが幸せに生きられると思うのである。



      
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2018年06月22日