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アテナ映像

週刊代々木忠

女流作家
  『うかれ女島』(うかれめじま)。花房観音が新潮社から出した新刊小説である。彼女からは出るたびに本を送ってもらっていた。もうかなりの数になる。にもかかわらず、文学に関してまったく手も足も出ない僕は、作品に対する感想すら、まともに返したことがない。『うかれ女島』の刊行を記念して、花房観音が森林原人とトークショーを都内でやるというので、せめて花束くらいは渡そうと出かけた。

 トークショーの様子を書く前に、この小説について少しだけ紹介しておこう。売春によって成り立っている島が出てくるが、これは実在するある島がモデルになっている。ストリップの興行をしていた頃、この辺りにもよく行ったから、僕も売春島の存在は知っていた。ただ、行くとなれば船で渡らなければならないし、そんな時間もないので行ったことはなかったけれど。

 花房観音は小説の構想を練るため、2度島に渡ったという。島内を歩いていると「1人なの?」とおばちゃんから声をかけられる。「はい、1人です」と答えると、「何かあったら、あそこだから相談においで」とある建物を指さされた。つまり、女が1人であてもなく歩いていれば“働き”に来たと思われたのだ。

 いろんな人が撮った潜入レポートのような映像も、ネットにいくつかアップされている。それを見ると、昔と比べれば寂(さび)れたのだろうが、売春自体なくなってはいないようだ。

 小説では、かつてこの島で働いていた女性たちが登場する。といっても、おばあちゃんではなく熟女という世代の女たちだ。彼女らは今は社会的に認められた生活を手に入れている。むろん売春島でやっていたことは誰も知らないし、知られてはならない。ところが、島でちょうど花房に声をかけたような元締めの女性が死に、その倅(せがれ)が彼女たちに手紙を出したことによって、守らねばならない秘密に亀裂が生じていく――。

 とまぁ、そういう話なのだが、これ以上書くとネタバレになるのでやめておこう。彼女たちの結末は、ぜひとも本で確認いただきたい。話を刊行記念のトークショーに戻そう。

 近くに駐車場が見つからないと困るなと思って早めに事務所を出たら、すぐに空いてる所が見つかり、開演までにはずいぶん時間ができてしまった。することもないので目についた喫茶店に入って時間をつぶしていると、女性から「代々木監督ですよね?」と声をかけられた。聞けば花房観音のファンで、女性2人できょうのトークショーに来たと言う。

 トークショーで花房は自分の性をオープンに語る。大手出版社から次々と小説を発表し、今や大作家扱いをされながら、このあいだレズ風俗に初めて行ってきた……なんて話している。フットワークがよくて、驕(おご)らず飾らず、ありのままの自分を出している。会場からは数分おきに爆笑が起きる。

 この日、会場に集まったのは、圧倒的に女性が多かった。喫茶店で会った2人もそうだが、女盛りの女性たちばかりで、ガキは1人もいないのである。僕は花房観音のトークを聴きながら、ここに集まったファンは彼女の紡ぎ出す作品もさることながら、性にオープンな生き方そのものに共感し、自分たちの代弁者として花房を見ているのではないかと思った。




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2018年07月13日