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アテナ映像

週刊代々木忠

性の深相
  7月30日に幻冬舎新書から僕の本が出る。タイトルは『生きる哲学としてのセックス』という。ふり返れば何冊か本を出させてもらってきたが、これが最後の本になると思う。その意味では、僕の性に関する到達点と言える。どんな内容なのかを紹介がてら、この本の「はじめに」を全文掲載してみる。

 〈「監督、女をわかってないわね」
 日活ロマンポルノの人気女優・白川和子の放ったひと言が胸に刺さった。成人映画を撮りながら、たしかに僕は女をわかっちゃいなかった。女がイクって、いったいどういうことなんだろう? そんな疑問をずっと抱えていた。
 映画からビデオに表現の場を移し、僕はオーガズムを撮ることにこだわった。演技ではなく女が本当にイク姿を僕自身が見たかったからである。そのためには監督という肩書きを捨て、ただのスケベな一人の男として、彼女たちにありのままお願いするほかなかった。
 オーガズムとは「快楽の極致」だと、おそらく多くの人が思っているはずだ。つまり快感が極限にまで達したとき、オーガズムはやってくると。ところが、セックスを撮り続ける過程で気づかされたのは、オーガズムは「快楽の延長線上にはない」ということだった。
 ならば、どうしたらオーガズムに至るのか? セックスで真にイケるのか? 詳細は本文に譲(ゆず)るとして、いちばん大きなファクターは「感情」である。いきなりそう言われても、にわかには信じられないかもしれない。感情とは言うなれば「心」であり、オーガズムは「体」の話ではないのかと……。

 ビデオに出る女性でも「たぶんイッたことはあると思うけど、よくわからない」と言う人が多い。実際、彼女たちのほとんどはイッていない。そして撮影現場で本当にイッたとき、初めてそれに気づく。
 もちろん男たちにもオーガズムはある。しかし、それは射精ではない。射精とはくらべものにならないくらい深いものだ。
 女も男もオーガズムを体験すると、本人の中で明らかな変化が起きる。角が取れて表情が柔和になったり、肌の色つやがよくなったりという見た目の違いばかりではない。
 たとえば、今まで諍(いさか)いの絶えなかった夫(あるいは妻)の気持ちがわかるようになったり、嘆いていた理不尽な境遇の原因がじつは自分にあると気づいたり……。
 なぜそこまでの変容をオーガズムはもたらすのだろうか? それも本書の中で解明していきたい。

 26歳にして男性体験1008人の女性、際限なくやりつづけたいブラックホール奥さん、みんなの前で犯されたい元総理大臣の姪(めい)など、インパクトの強い女性たちのエピソードを多数ご紹介する。一見、彼女たちはレアなケースというか、人とは違った特殊な存在に思えるかもしれない。
 けれども、彼女たちが抱える問題は、今という時代を生きている僕たち全員にとって決して無縁ではない。もっと言えば、不倫もセクハラも虐待も、問題の根っこは同じところにあると思えてならない。
 この世の中で幸せになりたくない人間など一人もいない。幸せの定義は人それぞれで異なるだろうし、幸せという名の山へ登る道筋は幾通りもあるだろう。そしてそれはセックスによっても可能である。いや、セックスだからこそ辿り着ける頂(いただき)があると僕は今思っている。
 なぜならば、セックスとは身も心も相手と溶け合い、一体となることだからだ。自分一人だけが幸せになるのではなく、相手の幸せが自分の幸せだと感じられるようになるからである。

 1967年にピンク映画の助監督となって以来、思えば50年、自分なりに本気でセックスと向き合ってきた。そこで僕に気づきを与えてくれたのは、他ならぬ出演した女性たちである。彼女たちは、みずからの身をもってそれを示してくれたのだった。
 その半世紀で学んだ性の深相を、余すところなく、みなさんにお伝えできたらと思う。〉


 と、こんな具合である。ブログの場合は、一回あたり読む人の負担にならない分量で、しかも読み切りを前提とすれば、どうしても話がブツ切りになる。本の場合、一冊を通しての流れがあり、僕が今言いたいことはこの本にすべて詰め込んだつもりである。



(「週刊代々木忠」は夏休みをいただきます。次に読んでいただけるのは9月7日(金)になります)



      
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2018年07月27日