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週刊代々木忠

アーカイブス052 女性の感度はどうしたら高まるのか?
  セックスでイケない女の子の多くは、腹式呼吸ができない。つまり、深く息を吸い込めないのである。こう書くと、深く息を吸うことくらい簡単だろうと思われるかもしれないが、彼女たちに深い呼吸をさせようとすると、えずいてしまうのだ。

 呼吸は意識と無意識の間にまたがっていると、何かの本で読んだ記憶がある。本の題名は忘れてしまったが、それによれば、人間の臓器のなかで、自分の意思で止められるのは呼吸だけだという。心臓や胃や腸の動きを自分の意思で止めたり動かしたりはできない。

 しかし、呼吸のことを忘れていたら止まってしまうかといえば、もちろんそんなことはない。無意識のうちにも呼吸は続いている。だから、意識と無意識の間にまたがっているというわけである。

 心の傷というのは無意識の中にも存在している。呼吸法でなら、その傷に対してある働きかけをすることができるのだ。つまり、意識的に呼吸することによって、無意識の世界をいじることができる。呼吸を女の子にやっていくと、溜め込んでいたトラウマが出てきたり、エクスタシー状態になったりする。

 人間は呼吸に始まり、呼吸に終わる。だから、腹式呼吸ができない場合は、まずふだんより少し深い呼吸を意識的にするだけでも、体の各機能は活性化してくるし、それにともない性的な感度もアップしてくる。

 セックスするには、相当な量のエネルギーが必要になる。それは筋肉等が激しい動きを続けるためばかりでなく、気持ちよさを感じることにもエネルギーが必要なのだ。逆にいえば、感じるためには、いい呼吸をして、気の流れをよくしておかなければならない。それは感じるための最低限の準備でもある。

 たとえば、これまで現場で出会った女の子のうち、文学少女的なお嬢さんは往々にして感度が悪かったりする。もちろん文学が悪いのでなく、小さい頃から彼女が体を動かしてこなかったからだ。意識して呼吸したことはなく、ともすれば何か考えるときには呼吸を止めていたりもする。

 運動をしていたり、呼吸を意識している人に比べたら、彼女の1日に摂取する酸素の量はきっと大きな開きが出ることだろう。この違いが人間にどんな影響を及ぼすのかについて一度、専門家にぜひ聞いてみたいと思っているが、少なくともAVの撮影現場においては、天と地ほどもセックスが違ってくる。

 これまでも呼吸法については何回か書いてきたが、もし自分の感度をアップしたいと思っている女性は、最初はむずかしくとも、ぜひ意識的に少しずつでも深い呼吸を実践してみることをオススメする。


(2010年10月1日掲載)


 二十数年前、女性のチャネラーのサポート役を頼まれたことがある。当時チャネリングに興味があった僕は、友人経由の頼みというのもあって引き受けた。ただし、サポートをするにつけては、チャネラー本人からいくつかの条件がついた。そのひとつが、彼女に手を引かれながら目かくしで山を歩くというものだ。

 場所は箱根だったが、上り坂の左側は崖になっている。たとえ平地でも目かくしで歩くのは怖い。ましてや山道となれば一歩一歩がすべて異なり、万いち崖側に足を踏み外せば、片手をつないでいても若い彼女の力では支え切れないだろう。

 まさかこんなことになるとは思ってもみなかったけれど、引き受けたからにはやるしかない。かといって、彼女の前でパニックになるのは癪(しゃく)だ。気がついたら、僕は自分の呼吸をコントロールしていた。己の意識下に呼吸を置けば、たとえ苦境に立たされても人は自分を信頼できるようになる。平常心を取り戻し、僕は山道を歩き通した。これも呼吸の効用である。
2018年10月12日