年齢認証

あなたは18歳以上ですか?

ここから先は、アダルト商品を扱うアダルトサイトとなります。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。

閉じる

アテナ映像

週刊代々木忠

性交痛
  セックスの時の痛みに悩んでいる女性は多い。性交痛と言われるものだ。理由は「濡れない」「膣が狭い」「処女膜強靭症」などいろいろある。痛い思いをするとわかっていて、そんな女性がわざわざアダルトビデオに出ることなどないだろうと思われるかもしれないが、これまで何人か撮ったことがある。

 たとえば「ザ・面接」にエキストラで出演した女性は、終盤あちこちでセックスが始まるなか、「私もしたい」と泣き出した。彼女の場合は膣が狭かった。誰としたいのか訊くと「入ればべつに誰でもいい」と言う。卓が「力を抜いてごらん」と緊張をほぐしつつ入れようとするが、どうにも入らない。

 彼女に「小さい頃、何かイヤなことあった?」と尋ねると「ヤな思いをした記憶はあるけど、具体的にその時どうだったというのは覚えていない」と言う。「たぶんそういうのがあるんだと思う。だから物理的に無理して入れないほうがいい。体を傷つけたら何にもならないぞ」と諭すと、泣きながら「べつに傷ついてもいい」などと言う。たまりかねた銀次が「それはセックスじゃないんだよ。ただマンコにモノ突っ込んでるだけじゃない」と割って入った。

 また、以前このブログにも書いたが「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ」に出たAV嬢は、すでに20本の作品に出演していたけれど、「セックスの悦びを知らない」「イッたこともない」、そしてセックスは「痛い」と言うから驚いた。たしかに指1本がやっと入る狭さだった。しかも最初は濡れていても、何かの拍子にスーッと渇いてしまう。まるで瞬時というくらいの早さで。

 痛いのに、なんで20本ものビデオに出たのか? 彼女の答えは「楽しかったから」。それはこういうことだ。彼女の34年の人生はあまりにもつらかった。じつの父親に「おまえなんか死んじまえ!」とくり返し暴力をふるわれ、母親は弟のほうを可愛がった。実際、彼女は自殺未遂をくり返していた。これまで自分が必要とされたことなど一度もなかった彼女が、ビデオの現場では監督をはじめ男優からもスタッフからも注目され、生まれて初めて主役になれた。痛いのはつらいけれど、それさえ我慢すれば自分の居場所ができたのである。

 そして「素人発情地帯」に出演した女子医大生は、処女膜強靭症だった。処女膜は初体験からセックスを重ねるうちにだんだん馴染んでくるものだが、強靭症の場合、ふつうより厚かったり硬くて伸びにくかったりする。だからセックスのたびに激痛や出血をともなう。

 医者の卵である彼女は表面麻酔剤を持ち歩き、それを塗りつつ、100人の男とセックスをくり返していた。そのほとんどが行きずりの男だと言う。そこに愛はない。処女膜を広げるためだけのセックスなのだ。医学部にいるくらいだから、きっと知識も豊富で、頭もいいに違いない。ところが、撮影中「どうせ私なんか」という言葉を彼女は何度も口走った。

 紹介した3人以外にも性交痛の女性は撮ったけれど、長くなるからこのへんにしよう。ただ僕の場合は、主体性をもってセックスに臨む人を選んでいるので、割合からすれば少ないほうだと思う。つまり痛みがともなえば、主体的にセックスしようとはなかなか思えないはずだ。しかし逆に言えば、それでもときどき出会うということは、性交痛の女性はきっと相当数いると思うのである。

 先月「愛と性の相談室」に見えた女性も、前戯では気持ちいいと感じていても、いざ挿入の段になると毎回激痛が走ると言う。彼女は婦人科を受診していた。触診もされたけれど、「体はどこも問題がない」という診断だった。

 性交痛は婦人科の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、カンジダ膣炎等々)が原因の場合もあれば、出産後あるいは更年期のホルモンバランスの変化によって生じることもあると言われる。これらはあくまで肉体の問題である。そして、男が身勝手なセックスで、女性が濡れる前に挿入したがるというケースだって、あるはずだ。

 でも、それだけなのだろうか。現場で見た限りでは、心の問題が体に影響を及ぼしているケースのほうが多かったと思えるのである。この場合の心の問題とは「何かを否定している」ということだ。否定の対象は「男」だったり、「自分」だったり、「性行為そのもの」だったり、「何もかも」であったり……。

 心に原因がある場合、ふつうのクリニックではなかなか難しいだろう。カウンセリングをしながら、本人でさえ記憶の底に押し込め、フタをしてしまった過去の出来事を探っていくとなれば、10分や20分の診察ではとうてい無理である。かといって、1人の患者に膨大な時間を割いていては病院の経営が成り立たない。

 では、どうしたらいいのか? 何かを否定している場合、本当の意味で欲情していないのだと僕は思う。セックスは相手がいてこそできるものだが、相手か、自分か、性行為を否定しているということは、いちばん根っこのところで拒絶しているわけだから、欲情するはずがないのである。「いや、欲情はしている」と言う人がいれば、それは本能ではなく思考が命令して欲情させているにすぎないのではないだろうか。「体はしたくないのに、させられている」状態とでも言ったらいいのか……。

 こういう時に現場で最も効果があったのが、呼吸法である。1秒間に1回息を強く吐く「短息」を100回もやれば思考が落ちる。人によっては10回くらいで眩暈(めまい)がしたり、恐怖感が湧いてきたりもする。1人でしていて怖くなったら、そこでやめてもいい。もしパートナーがいるなら、取り乱した際に「大丈夫! 落ち着いて」とフォローしてもらえれば心強い。

 場合によっては、この短息で、否定の原因となった、忘れている記憶がよみがえったり、その出来事を追体験することもある。

 そういう現象が起きなければ、続けて「膣呼吸」を行う。膣呼吸は膣から吸って膣から吐くというイメージで呼吸する。具体的には膣を締めつつ鼻から吸って、膣の力を緩めながら口から吐く。1回の吸う・吐くは2~3秒間隔、セックスの時くらいの呼吸でやる。なおかつ、本能的に心の中で卑猥な言葉を発するといい。たとえば「アソコ舐めて~!」でも、「私ホントはスケベなの!」でも、実際に口にすれば社会的に立場を失うくらいの言葉を心の中で言いながら膣呼吸をしていく。

 このような膣呼吸をすると、自分を縛っていた制約や自分の中で分裂し対立していたものたちからも解放されて、女性は本能から欲情してくる。もちろん濡れてもくる。僕も現場で催淫テープを聴かせる時間がない場合はこれをやるのだが、だいたい10人中9人が10分くらいで激変する。これだけでイッてしまう子もいるくらいだ。なので、もしパートナーがそこにいれば、そのままセックスするといい。性交痛もまったく感じないか、たとえ感じたとしても、ずいぶん軽減されているはずである。
2018年11月02日