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アテナ映像

週刊代々木忠

女性用風俗と見えない膜
  先月撮った「ザ・面接VOL.164」の話である。最初に面接にやってきた子(31歳)は今年になって離婚したバツイチ。離婚後、女性用の風俗に行った体験を語った。その店はデートコースとマッサージコースの2つのサービスがあるそうだが、彼女は2つともお願いしたと言う。総額4万円ほど。食事をしてラブホへ……。ラブホでは性感マッサージを受けた。感じてきた彼女は「本番ダメかな?」と訊いてみたが、本番は禁止だといったんは断られる。でも、おねだりのすえに挿れてもらった。

 それを聞いていたエキストラの子(22歳)が「私も何度か使ったことある!」と言う。金額は同じくらいだが、べつにおねだりせずとも、ふつうにセックスしたと。先の彼女に「あんた、ナメられてるよ!」と僕は思わずツッコんだ。画の中には映っていないが、彼女たちのほかにもう1人、同様の店を利用している子がいた。現在「ザ・面接」に出演する女の子は計8人だが、そのうち3人が女性用風俗を体験しているということである。

 実際、女性用風俗の店が増えている。現在100までは行ってないようだが、都内に数十店舗はあるだろう。体験したエキストラの子は「素人とはぜんぜん違う!」と言っていた。そこで働く男もそれで飯を食っているわけだから、きっとテクニックはあるのだろう。恋愛が面倒な子にとってみれば、素人なんかより手っ取り早く性処理ができる。かつての男たちがそうだったように。

 3番目に面接にやってきたのは、その男性用風俗で働いている子(29歳)だった。デリヘルに8年、ソープに1年。デリヘルに本番はないが、セックスした男の数はプライベートも合わせて1000人以上だと言う。その子のセックスは見ている者たちが思わず心を揺さぶられるようなものだった。僕もいいセックスを見たなと思った。そして、女性用風俗に行く子たちも、本当はこうなりたいんだろうなぁとも思った。では、なぜ彼女のセックスはみんなの心をつかんだのだろう?

 「クリティカル・ファクター」という膜がある。下の図に記したように、顕在意識と潜在意識を分けている膜のことだ。この膜は6歳ごろから形成され、12歳ごろに機能しはじめ、20歳ごろに完成すると言われている。



 顕在意識は僕たちがふだん自覚しているもので、いろいろな理解や判断、分析などをしている。その結果、願望を抱いたり、計画を立てたり、逆に不安になって悩んだりしている意識のことである。いま五感で感じ取る情報も顕在意識だ。言うなれば、自分の意識というものに目を向けたとき、すぐに手の届く範囲が顕在意識だから、ともすれば人はこれがすべてだと思いがちである。

 ところが、顕在意識は意識全体のたった5~10パーセントに過ぎず、残りの90~95パーセントは潜在意識なのである。潜在意識とは、過去の体験やそのとき湧き起こった感情、かつて手に入れた知識や情報であり、本人が忘れていても、じつは記録されているものだ。

 たとえばクルマの運転を例にとれば、前を走っているクルマが減速すればアクセルから足を離してブレーキを踏む。左折したければ左にウインカーを出してハンドルを左に切る。いちいちブレーキどっちだっけ?とか、ウインカーレバーはどこだっけ?とは考えない。意識せずとも体が自然に動く。運転に限らず、僕たちの日常は顕在意識によって行動しているようでいて、じつは潜在意識によるところが圧倒的に多いということだ。

 かつて「あなたの深層覗きます 歓びに飢えた女たち」に出たバツイチの女性(30歳)は離婚の理由をこんなふうに語った。「夫を大事に思えば思うほど、もう家族なわけで、家族とそういうことしちゃいけないと思って、セックスができなくなってしまった」と。その後、新たに好きな人ができても、打ち解けてくれば同様に、女として見られるのがつらいと悩む彼女。

 どうしてそうなってしまうのか本人にさえわからないのだから、顕在意識の中を探しても原因は見つからない。ところが、催眠では「クリティカル・ファクター」の膜を開いて潜在意識に入り込むことができる。この女性の場合、まず呼吸法をやってもらった。断片的に父親との関係が出てきて、父親の上に乗っかっている12歳の自分がいた。「背中掻いてあげるから上に乗りなさい」と言われて……。お父さんの息が荒い。お父さんのものがアソコに当たっている。彼女の兄が起きてきたことで事なきを得るのだが、この出来事が近しい者から女として見られることを今なお強固に拒んでいる。

 彼女を催淫テープで欲情させたまま、年齢退行催眠で12歳に戻した。吉村卓をお父さんにして「気持ちよくなっていいんだよ」「きょうは何してもいいよ」と僕は声をかけつづけた。兄は入ってこない。合意の上でのセックス。社会的に許されざることという思いを、悪いことだけどそれ以上にうれしいことというデータに書き換えた。セックスが終わって「大好きなお父さんと2人だけの秘密、ワクワクしないかい?」と訊いたら「こんな安心感、初めて」と彼女は答えた。(「愛と性の相談室」のヒント映像にも「お父さんとの秘め事」という題で収録)

 催眠でも呼吸法でも「クリティカル・ファクター」の膜を開こうとすれば、相手とのラポールづくり、つまり信頼関係の構築が必須条件である。潜在意識の領域に入ろうとしたとき、もしも顕在意識が抵抗していたら絶対に入れないからだ。

 話を「ザ・面接」に戻そう。なぜ3番目の彼女のセックスは、みんなの心をつかんだのか? 彼女の「本体」が感じたからだと僕は思う。「本体」とは潜在意識である。彼女はセックスが終わったあとにこう言った。「仕事でもプライベートでも、悦ばさないといけないと思って、ぜんぜん最近イケてなかった。きょうイケた。うれしい。ホント気持ちよかった。もう何も考えられなかった。もうそれでいっぱい」。

 彼女は本当の自分をきっと出したかったのだ。本当の自分で相手に甘えたかったのだ。なのに、男を満足させなきゃいけないという意識が優先され、本当の思いは膜の下に閉じ込められたままだった。ラポールづくりを大切にしてきた佐川銀次によってその膜が開いた。

 女の子たちが男を買う時代。それは性が軽くなったとも言えるし、そのぶん性で苦しまなくても済むようになったのなら、確かによい面もあるだろう。けれども、膜を閉じたまま肉体の快楽だけを顕在意識で味わっていても、本体の渇きが癒えることはない。

 「なんでイケたんだろうな?」と僕が訊いたとき、彼女は「身をゆだねられたから」と答えた。女性用風俗に行っている子にも、ちょっとだけ開いた膜の下までその言葉が届いたらいいなぁと、僕はファインダーを覗きながら思った。
2019年10月18日