年齢認証

あなたは18歳以上ですか?

ここから先は、アダルト商品を扱うアダルトサイトとなります。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。

閉じる

アテナ映像

週刊代々木忠

不倫
  ある人の話題が尽きたかと思えば、新たな人が後から後から出てくる不倫スクープ。正直いうと僕はこの手のスクープに興味がない。「ならば書かなきゃいいじゃん」と言われそうだが、不倫からでも学ぶことはあるんじゃないかと思いつつ、今この原稿を書いている。

 今回に限らず、不倫報道を読んだり聞いたりした人のなかには「妻をどれだけ傷つけてるのか!」「子どもにどんな思いをさせてるのか!」と義憤にかられた人もいるだろう。

 だが、人間って、わかんなきゃ何でもするのである。なので、清廉潔白で今は不倫の可能性なんか皆無だったとしても、いつしか自分が向こう側に回ってしまわないとも限らない。たとえば不倫の相談を受けることがあるけれど、その不倫をするまでは真逆のような生活を送っていた人もけっこういる。そういう意味で、まったく他人事とは言い切れない面もあるのだ。

 では、そもそも人はなぜ不倫をしてしまうのだろうか? 社会的良識の欠如とかセックス依存症とかいろいろ書かれているけれど、僕はつまるところ、本能が未成熟だからだと思っている。


 〈H24〉の意識レベルでは、思考と感情と本能が成熟し合い、すべて重なった交わりの部分④ができる。④が何かについては後でくわしく書こう。

 一方、意識レベルが下がった〈H96〉においては、3つが未成熟で、別々の状態にある。本能はストレスが溜まっているから、ただ快を求めるだけの「欲」と言える。感情も離れて存在し、相手の心が読めない。どこかで相手に「依存」しながらも、相手を受け容れるわけではなく「排他」的なのが特徴だ。思考は実質的に停止しており、それまでに仕入れた「概念」だけに頼っている。こうなると快楽を求めて、人は暴走することにもなる。

 では〈H24〉の④とは、何を意味するのだろうか? 

 以前「葉っぱ」と題した文章で「私たちは独立した実体ではありません。だからといって、私がいないのでもありません。私たちは、私たち以外のものによってつくられ、支えられ、存在しているのです」と書いた。これはティク・ナット・ハンが「空」について記した言葉を、僕なりに咀嚼(そしゃく)したものだ。「色即是空 空即是色」の「空」である。

 ④とは「空」のことだと思うのである。〈善と悪〉〈表と裏〉〈愛と憎〉〈自と他〉〈真と偽〉……。不倫の〈是と非〉のみならず、この世は二元性の世界である。しかし「空」とはすべてであり、二元性をも超越している。

 ④と④が溶け合うようなセックスをしていれば、絶対に不倫は起きない。他に求める必要などないし、仮に求めたところでわかってしまうのだ。快楽の奴隷となって不倫に走るということも。
2020年06月26日