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アテナ映像

週刊代々木忠

抵抗する女(3)
  「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ 11 働く女子の知られざる秘部」の現場では、冒頭、弓月ひかりに催淫CDを聴かせてみた。ひかりは露(あらわ)になった下半身をカメラの前にさらし、腰を使いはじめた。

 それを見ていた虹野加奈も、パンティの中に指を滑り込ませ、次にはバイブを手に取り、中に突き立てる。こうした風景はこのシリーズでは頻繁に出てくる。催淫CDを聴いている者とその姿を見ている者との間にチャネリングが起こっているケースが多いのだが、今回の加奈について言えばチャネリングのように見えて、そうではない。

 加奈が感じているのは、彼女が毎朝毎晩欠かさずしているオナニーと同じ類(たぐい)のものだ。加奈にとってセックスとはオナニーのための"おかず"だと以前書いたが、いま催淫CDで感じているひかりの姿もまた、妄想のための"おかず"に過ぎない。

 チャネリングでは物理的な刺激を必要としないが、加奈は先に自分の下半身を触りはじめている。「妄想」と「肉体への刺激」。つまり、彼女は「頭」と「下半身」でイッているのであって、その間にある「心」はまったく介在していない。さらに言えば、「下半身」も「頭」の管理下に置かれている。

 「心」が介在しないとは、感情が封印されているということだ。ゆえに、いつも自己完結なのである。絵柄的には肉感的だし、男を興奮させることだろう。しかし実際につきあってみれば、男のほうが「もう勘弁」となってしまう。彼女自身も「男に逃げられちゃうのよ」と言っている。それはそうだ。欲望は底なしで、つながり感はない。そのうえ男に対する思いやりすら感じられないのだから......。

 では、男はどうあれ、加奈自身は満足しているのかといえば、満足はしていない。それは100人を超える体験人数を見ても明らかだろう。心を閉じているかぎり、言い方を換えれば感情が満たされないかぎり、満足できないのが人間という生き物である。下の表は、加奈の撮影前と撮影後の各オクターヴの変化だが、残念ながら何も変化はなかったと言わざるを得ない。

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 次に、弓月ひかりはどうであったか? 今回の撮影で、男優は銀次、片山、トニーの3人をキャスティングした。トニーと一緒に仕事をするのは今回が初めてだった。彼がどんな男優なのか、見てみなければわかないというのもあり、最も対応がラクであろう、ひかりの横にいるように指示しておいた。

 ひかりは積極的に性の悦びを知りたいと思っているし、おそらく彼女とトニーのペアが真っ先にセックスを始めるだろうと僕は読んでいた。それが導火線になっていけばいいなぁと。

 現場では読みどおりになった。ただし、いまどきのエッチ好きの女の子であるひかりには、あらかじめ彼女なりのアダルトビデオ像というものがあって、「あれをやってみたいし、これもやってみたい」と思っていた。それに対して「それは違うよ」と僕は言っていない。なぜなら、僕の興味の対象は富永美沙に絞り込まれていたからである。

 一方、ひかりとペアを組んだトニーもガンガン突くだけのセックスで、まぐわいにはなっていない。だから、ひかりの各オクターヴも1つずつ上がっているのみである。セックスの片寄った知識にとらわれていた思考オクターヴは「H48」、つまりノン・フィルターで物事を見られるまでには解放されたが、「H24」における知性の開花は起きなかった。

 また、セックスにおいてきわめて重要な感情オクターヴも「H48」で止まり、感性センターが機能するには至らなかった。これは思考オクターヴが感情の解放を許さなかった結果だろう。

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 ということで、残るは問題の富永美沙だ。冒頭で、ひかりが催淫CDを聴いて感じ、それを見ながら加奈がオナニーしている間も、美沙はじっと座ったままその光景をながめていた。僕が「どう?」と訊くと、「わかんない。不思議......」とだけ答えた。

 少し間を置いて、「あそこにバイブがあるよ。当ててみな」と言ってみたが、「やってみたいと思うけど、怖い」だった。「パンティを見せてみな」と言うと、抵抗する。アダルトビデオに自ら応募し出演しておきながら、パンティすら見せたがらない女の子はそうそういない。

 翌日になって、加奈が催淫CDでよがり、ひかりがトニーと始めても、相変わらず美沙はじっとながめている。銀次が近づくと、逃げるように座る場所を移動していき、部屋の隅っこで行き止まると、かたわらのスツールを抱え込んだ。

 これでは何も始まらないので、男優たちが美沙を部屋の中央に連れ出す。銀次が体に触れたとたん、美沙は悲鳴をあげた。でも、銀次は美沙の目を見つめたまま、視線をまったく外さない。銀次が股間を舐めはじめると、美沙は「ダメダメ、おしっこ出るから、ヤダ!」と叫ぶ。感じてきて、自分を明け渡せない子は、よく「おしっこが出そう」と言う。美沙はずっとそれを叫びつづけた。

 正常位で男が上からかぶさっているとき、感じてきた女は、その頭が持ち上がってきて二人の顔が近づく形と、逆に女の背骨が弓なりに反って二人の顔が離れていく形がある。この2つの形のうち、下半身の結合のみならず心もつながっているのは前者だ。

 美沙は銀次としているとき、頭がグーッと持ち上がってきて、銀次の首に腕が掛かる。いい形なのである。それでも美沙は「おしっこ出る!」を叫んでいる。すると銀次は「いいんだって、そんなこと。気にするな」と美沙の目を見つめながらつぶやく。美沙は「かかるから、ヤダ!」とだだをこねる。「じゃあ、出せよ。飲んでやるよ、オレが」とやさしく包み込むように言うのだった。「目を見てごらん」。美沙が目を見る。「気持ちいいよなぁ」。「うん、気持ちいい......」。

 おそらく幼い頃から受け入れられず、人とつながる術を知らなかった、そんな美沙の中にある固まった感情(依存排他)が、銀次の心によってひとつずつ溶けていくのを、僕はファインダー越しに見ていた。

 最後に、正常位の銀次が終わったあと、「抜いてもいいかな?」と美沙に訊ねる。すると美沙はハニカミながら「じゃあ、握っててもいいですか?」と銀次の目を覗き込む。自分を表現することが大の苦手だった彼女が、自分の思いを照れながらも自然と口にできた瞬間だった。きっと銀次はうれしかったはずである。そして彼のそんな思いを、美沙もまた受け取ったに違いない。

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2009年12月25日