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週刊代々木忠

アーカイブス110 生活健康度チェックリスト
 住んでいる世田谷区の高齢福祉部(介護予防・地域支援課)というところからアンケート用紙が送られてきた。「生活健康度チェックリスト」という。僕は初めて受け取ったのだが、65歳以上で介護認定を受けていない人を対象に出しているようだ。

 チェックリストには35個の質問項目があり、「はい」「いいえ」で回答する。あなたにこういったアンケートが届くのは、ずっとずっと先だと思うが、後学のためにいくつかご紹介しよう。

 「バスや電車で1人で外出していますか?」「はい」
 「階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか?」「はい」
 「お茶や汁物等でむせることがありますか?」「いいえ」
 「週に1回以上は外出していますか?」「はい」
 「自分で電話番号を調べて電話をかけることをしていますか?」「はい」
 「今日が何月何日かわからない時がありますか?」「いいえ」
 「自分が役に立つ人間だと思えない」「いいえ」

 自分の歳は知りつつも、どこかまだ若い気持ちでいる。でも、前に書いた運転免許の更新もそうだが、このアンケートに答えていると「もうあなたは若くないんですよ」と繰り返し言われているように思える。「チェックリストは、日常生活に必要な機能の低下や状態を確認するためのものです」と説明書きにあるけれど、人によってはアンケートを終えて、気分的に老け込んじゃったりしないんだろうか……。

 チェックリストの回答欄は、質問ごとに「はい」「いいえ」のどちらかのマスに淡いブルーの色がついている。先に紹介した7問への僕の回答は、すべて白いマス。つまり反対側のブルーのマスを答えた場合(たとえばバスや電車に1人で乗れないとか、お茶や汁物でむせるとか)、その項目は生活健康度がイエロー信号という意味合いなのだろう。

 では、僕は全部白いマスだったかというと、ブルーもあった。ちなみに次の質問がブルーである。

 「地域の活動や講座に月に2回以上参加したり、定期的に趣味の活動をされていますか?」「いいえ」

 「地域の活動や講座」とは「町会、自治会活動」「高齢者クラブ」「ふれあい・いきいきサロン」「はつらつ介護予防講座」「趣味のサークル活動」など、とある。

 僕が「地域の活動や講座」に「いいえ」だったのは、知らなかったのもあるけれど、正直あまり興味がなかった。知った今でも、行きたいという気にならない。なぜだろう? 老人扱いされるのが癪(しゃく)だというのもあるし、行かなくても事足りているのもある。

 だが、それは毎日仕事をしているからである。もしAV監督をやめたら、そうは言っていられないだろう。新たな出会いや日々の刺激、外に出る機会は激減し、ライフスタイルはまったく違ったものになる。そうなれば歳相応に一気に老け込むかもしれない。

 しかしである。そうなっても、僕は「地域の活動や講座」に行くのならば、近くの幼稚園か保育園にでも行って、園児たちと遊ぶほうがよほど楽しいだろうなぁと思う。世田谷はどうかわからないが、江戸川区には老人ホームと保育園が同居する施設もあると聞く。

 であれば、老人ホームに入らなくとも、お互いが交流できる公的なサービスというか仕組みは作れないものだろうか。幼い子どもと老人はもともと相性がいい。おじいちゃんやおばあちゃんは孫に甘いし、幼い子どもは老人に対して偏見がない。老人たちは子どもたちから元気をもらえるし、子どもたちは親より上の世代の知恵や文化を吸収できる。弱者を慈しむ心もきっと育まれることだろう。

 そういう仕組みが難しいというなら、僕はとりあえず子どもたちの行き帰り、横断歩道で旗振りからでも始めようか……。地域の講座に行けば、講師やインストラクターにいろいろお世話をしてもらうことになる。でも、自分がお世話をするほうが、人はイキイキするに決まっている。「誰かの役に立てている」「誰かから必要とされている」――それが日常生活を健康に営むためには絶対に必要なのだから。


(2014年7月11日掲載)


 以前インドの少女のダンスを紹介したが、近ごろ僕はYouTubeでインド関連の映像を見ることが多い。仏教もそうだが、インドから日本へもたらされた文化は多い。日本の根っことも言えるインドは魅力的なのである。

 今回紹介するのもインドのもの。偶然見つけたのだけれど、車椅子の老人が舞台に登場する。調べてみると、サントシュ・アナンドという名の作詞家のようだ。年齢は僕より1つ下。

 この映像を見たとき、日本でこれほどまでに敬愛される老人が果たしているだろうかと思った。そして、彼を取り巻く人々のやさしさや温もりを感じ、僕もあたたかな気分になった。


https://youtu.be/IssdFBVvLfE



2021年06月25日