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週刊代々木忠

心療内科
  心療内科に通いはじめて、かれこれ18年になる。最初は疲労感と孤独感だった。ダルいと言っても、今まで感じたダルさよりも100倍ダルいのである。孤独感のほうも、気心の知れた仲間たちとこれまでと同じように話していても、ぜんぜん溶け込めないのだ。

 薬局に行っていろいろ薬を出してもらった。「男にも更年期障害がありますからね」と言われ、そうなのかもしれないと思った。なにせ初めての体験だったから。買った薬を飲んでも改善は見られず、心療内科に行ってみたらうつと診断された。それが2003年である。

 その3年後、事情を知った友人に連れていかれた骨格矯正で、長いこと忘れていた空腹感がやってきた。この日まで液体栄養剤のエンシュア・リキッドで生き延びていたようなものだ。食欲が戻ると、僕のうつはだんだんよくなっていった。40代の頃は毎日のように泳いでいた。久しぶりに泳ぎたいなぁという意欲も湧いてきて、ジムにも行き出したのだ。

 心療内科の先生に「ずいぶんよくなったから、もう薬は飲まなくていいですか?」と訊いたら「うつはよくなりかけが危ないんですよ。自殺もその頃がいちばん多いから」とのこと。でも薬の種類はずいぶん減った。そして今でも抗うつ剤(フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg)と導眠剤(ゾルピデム酒石酸塩錠5mg)だけは飲みつづけている。

 18年通院して思うのは、患者の増加である。通いはじめの頃は30分も待たずに診てもらえたけれど、今はそうはいかない。午後の診察は3時からだが、事務所の近くというのもあって、まず3時に診察券を出しに行く。すると受付で、毎回多少の違いはあるが、だいたい「4時半くらいに来てください」と言われる。午後の診察開始時に行っても、診察1時間半分の患者がすでにいるのである。だからいったん事務所に戻って仕事をし、言われた時間に再び行くことになる。二度手間ではあるものの、診察開始の1時間以上前から並んだり、待合室で1時間半待つよりはいい。

 心療内科で見かける患者は、親に付き添われた小学生や中学生を含め、圧倒的に若者が多い。男女比では少し女性のほうが多いかもしれない。どこもそうなのかはわからないけれど……。最近、自宅近くの心療内科に変えようかと思って調べてみたが、診察開始前に並んでいる人の列は今通っているところの比ではなかった。もっとずっと多いのである。心療内科を訪れる人の数が年々増えつづけ、今やどこも患者でいっぱいという状況はおそらく間違いないだろう。

 先月のニュースでこんな調査結果を伝えていた。13歳以上の2万人に自殺に関する調査を日本財団が行なったところ、「4人に1人が自殺を考えたことがある」というのだ。特に15歳~20代の若者が深刻だそうである。コロナ禍におけるストレスも大きく関わっているに違いない。

 コロナが収束すればストレスが減るとはいえ、2万人のうち5000人が死にたいと思う国って、やっぱりおかしいんじゃないだろうか。なぜ日本はこうなってしまったのだろう。

 人々の心の変化は、僕の撮影現場にも表われていた。昔の作品の総集編を再編集しているが、「この頃の子たちって感性が豊かだし、笑顔とか色気とか、魅かれるものがたくさんあったよなぁ」と映像を見ながらつくづく思うのである。

 ビデオに出る女の子にその後、起こった変化とは何なのか、そして今の生きづらさを変える発想の転換とは何かについて次回は書いてみたい。




2021年09月24日