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週刊代々木忠

千葉の隠れ家(海の巻)
 


 鴨川市金束(こづか)の農家を去ることに決めた僕は、それでも千葉の自然の中に身を置きたいと思っていた。

 そこで吉田さんの奥さんにいい場所があったら教えてくれるように頼んでおいた。いろいろ探してもらったのだが、なかなか気に入ったところが見つからない。

 そんなある日、会社でたまたまネットを検索していたら、ある物件が目にとまった。場所は勝浦市だった。金束のように古い農家ではなく、今度は分譲の別荘地である。ただ、海に近く、まわりに自然は残っていそうだ。

 ただし、広さもそれなりにあり、南向きの土地がこんなところに残っているとは、きっと何かのいわく付きだろうと思った。

 さっそく、僕はダメもとでその土地を見に出かけた。なかなかいい場所である。であれば、「なんでこんな所が売れ残っているんだろう?」という思いはますます強くなる。

 そこで、これまで買い手がつかなかった事情を、案内してくれた管理事務所の人に訊いてみた。すると、リタイアしたらここに別荘を建てると決めていた人が、二十数年前にこの土地を買っていたことがわかった。つまり、今まで買い手がつかなかったのではなく、土地は二十数年前に売れ、それ以降、更地のまま放置されていたのだった。

 ところが、買った人はここ以外にも別荘を2つ持っていて、千葉はゴルフ三昧・釣り三昧を考えていたが、息子さんから「オヤジ、道楽もいいかげんにしろ」という話になった。それでちょうど売りに出した直後に、たまたま僕がネットで見つけたということらしい。

 鴨川が山だったのに対して、勝浦は海。その影響もあるのか、勝浦の人たちは、きっぷがいいというか、ノリがいい。

 近くのレストランに食事に行っても、東京のレストランとは違う。東京は接客がマニュアル言葉だ。もちろん勝浦のレストランも最初こそ定型言葉で来るが、こちらがちょっと冗談を言おうものなら、すぐにノッてくる。マニュアルどおりではつまらないので、僕はいつも定型を崩してしまうが、東京ではなかなかそうはいかない。容易には崩れないのである。

 東京にいると、僕はどこか仮の姿でいなければいけないような感じにとらわれる。家族や仲間といった内輪の関係を別にして、一歩外に出ると、ナマの感情を露(あらわ)にしないで、素の自分を隠して生きているような......。

 「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ」シリーズをずっと勝浦の別荘で撮影しているのも、東京のスタジオで撮るのとでは、クルマでたった2時間移動しただけでも、やはり磁場が違うと思えるからである。

 それは女の子の気持ちが開放的になるというだけでなく、勝浦では自然が出している波動のようなものがある。敏感体質の女の子は、東京ではあった肌を刺すようなピリピリ感が、ここに来るとなくなったと言う。

20100212-yoyogi-pict.jpg
今は海に近い隠れ家で友人たちと過ごす。


 千葉にハマる前、僕は10年くらいサイパンに通っていた。サイパンまで出かけなくとも、こんな身近に自然があったとは......。今ふり返れば、サイパンに行っていた頃は、人間嫌いになっていた部分もあったように思える。信じた人間が次々に裏切っていく。僕は人とつきあうのに、最初から疑ってつきあいはできない。たくさんの裏切りに遭った。

 そんなときに、吉田さんと出会ったのである。前々回のブログに書いたが、彼は今までに出会ったことのないような人だった。

 とはいえ、じゃあ東京を引き払ってずっと千葉に住めるかと言われれば、それは難しいかもしれない。もっとも、女房と一緒なら住める気もするのだけれど。


勝浦の海と隠れ家。

2010年02月12日