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アテナ映像

週刊代々木忠

女たちの教訓
  作品が終わって、みんな言いたいことをしゃべっているシーンが、「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ 12」ではタイトル前に入っている。

 「セックスに大切なもの、教訓1」と元OLに僕は問いかけた。セックスでは男がイカせてくれないとずっと思っていた彼女。今回の撮影で初めてイケた彼女。そんな子が「愛! 大好きという気持ち。目を見る。そうすると愛を感じる」と答える。

 AV女優も「本当に目を見るのは大事なんだなぁって思った」と。僕は「目を見ない男優がいたら『私の目を見て、ちゃんと私として!』と言える女になれ」と言った。

 つづけて僕は「このスケベなお姉さんのおかげです」とエステティシャンの子に振ると「スケベも地球のためになれば」と彼女は応えた。元OLが「なるよ、子孫繁栄、イエ~ィ!」。エステティシャンが「よかったです、みんなハッピーで」。最後に僕の「全国の男たち、頑張ろうぜ!」で導入部が終わる。

 このように「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ 12」ではタネあかしから入っていく。そして、こういったことを彼女たちがつかむプロセスが作品になっている。僕は感じるのだが、女たちはこういう視点に立つことができる。「エッチが地球のためになる」とか、「幸せになれる」とか。まじめに考えてるというか、まともに向き合っているというか。

 それに比べて男は......。かつて「性感Xテクニック」の南智子さんも言っていたが、「男の性の話は冗談か自慢話になることが多い」。まさにその通りだなと思う。

 今回はエステティシャンの女の子が、みんなを引っ張っていく。作品の中では紹介していないが、彼女の幼児期から今に至るまでの話はなかなか壮絶である。「初めて男を知ったのは、いくつのときなの?」という僕の質問に、「セックスをしたとき? それとも性的な行為をしたとき?」と彼女は逆に訊いてきた。「異性にふれたとき」と僕は言い直した。「挿入以外は8歳までに済ませています」。「え? どういうこと?」。「キスからフェラ、クンニまでは8歳で全部やって、挿入は15歳です」と。

 彼女いわく「実家がレストランを経営していて、親がまったくかまってくれなかった時期、店にバイトで来ていたお兄ちゃんに唯一かまってもらえるのが、その行為だった。かまってもらうには、そういうことをしなければっていうのが植えつけられたという感じですね」。

 彼女にはいろいろなトラウマがあった。その彼女が、この作品に出ようと思った理由は、もちろんエッチが好きで、今の自分を残しておきたいというのもあるのだけれど、それだけではない。彼女の中には、「エロいことは美しいんだ」という信念めいたものがある。それを表現し、みんなに伝えたいと彼女は言う。

 このエステティシャンの女の子はイクことができるが、元OLとAV女優は、一度もイッたことがない。でも、2人を見ていて、イカせるのはあんまり大変じゃないなと僕は思った。それぞれのイケない理由は、ちょっと話していれば見えてくる。

 彼女たちはそれほど大変なトラウマを持っているわけではない。深く人間不信に陥っているわけでもない。社会的に縛られている感じだ。社会に縛られ、自分を出さないことに慣れてしまっている。ここがエステティシャンとは決定的に違う。

 エステティシャンは子どもの頃にそういうことをされて、最初は驚きだっただろうし、こんなことをしていてはいけないと悩んだに違いない。しかし、それを誰にも相談できなかった。

 親とのつながり感を持てない。つながり感を唯一持てるのは、バイトのお兄ちゃんだけだったのだから。そのためには、おちんちんを咥えさせられる。バイトの彼にしてみれば、つながり感ではなく、おそらく単なるイタズラだったのだろうし、なにも言えない子にそういうことをしてしまっている。

 彼女は体験を通して「性はどんなものであるのか?」ということを自分なりに理解したのではないだろうか。「どうあるべきか?」「どうすべきか?」を今まさに実践しているのだ。彼女はその延長線上で、相手を癒してあげたいと思っている。もともと九州出身なのだが、本格的な癒しのアロマテラピーを勉強するために東京に出てきている。

 今回の作品では、同世代の女の子よりも性に対する理解度の深いこのエステティシャンをタテ軸にして、他の2人の女の子が反応したり共鳴していけばいいなぁと僕は思っていた。

 最初からこういうキャスティングをしていたわけではないし、狙いもこういうことではなかった。僕の場合は現場に行って、そこから本当のテーマが見えてきて、そのうえで仕掛けることが多い。その意味では、うまくテーマが炙り出せた作品だと思っている。

 どんなプロセスを経て、2人の女の子が導入部のような心境に至ったのかは、ぜひ作品を見て感じ取っていただきたい。ただ、ひとつだけここで言うとしたら、快楽の奥義とは「溶け合うこと」にある。換言すれば、それは「つながり感」に他ならない。

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2010年03月26日