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アテナ映像

週刊代々木忠

何歳まで監督を続けるのか?
  「何年もセックスを撮りつづけてきて、実際のところ、飽きたりはしないんですか?」と訊かれることがある。

 たしかに同じことをくり返していると、慣れが生じる代わりに、新鮮味は失われる。するとドキドキ感やワクワク感もなくなり、人は飽きてしまう。で、僕はどうなのかというと、これが飽きないのである。

 たとえば「ザ・面接」シリーズでは、冒頭で順番を決める男優のクジ引きがある。これは以前にも書いたように、男優に事前の準備をさせず、ぶっつけ本番に持ち込むためである。

 とはいえ、この子だったらこの男優が合うだろうなぁとか、この2人を組ませてこの子にぶつけたら盛り上がりそうだなぁというのが、僕自身ないこともない。実際クジ引きで組み合わせが決まった途端、そのミスマッチぶりに内心マズイと思うこともあるのだ。

 でも、結果的に功を奏するにせよ、窮地に追い込まれるにせよ、決めていないからこそ、僕はドキドキするしワクワクするのだ。いつもベストマッチの組み合わせをしていたら、失敗もしない代わりに、僕自身は撮っていて、きっとつまらなくなるだろう。

 さらに僕の場合は、出演するほとんどがビデオは初めてという主婦だったり、OLだったり、学生だから、当然ながらいつも初対面である。その子たち一人ひとりは性格も違えば、生きざまも異なる。それに向き合ったとき、「へぇ、こんな女の子がいるんだ」とか「こんな人生もあるんだ」という驚きや感動、場合によっては怒りが湧き起こる。

 しかも、本当はだれにも見せたくない自分の悩みや秘め事を、彼女たちは僕の前で吐露してくれる。なぜ吐露してくれるのかといえば、彼女たちの心が負った傷と僕の心の傷とが共鳴しているからかもしれない。だから現場には、信頼関係がもたらす心地よさが満ちている。そして女の子を癒しているようで、その実、僕のほうが癒されているのである。

 このように、僕にとっては毎回が新しい出会いなので、次にはどんな女の子に会えるのか、その子は何を聴かせて、そして見せてくれるのかと思えば、飽きるどころではない。まぁ、あとは体力の問題だけである。歳とともに持久力はだんだん落ちてくるから。

 歳といえば、「何歳までアダルトビデオを撮りつづけますか?」という質問もしばしば受ける。ある時期までは雑誌の取材などで訊かれると、「55歳くらいかな」と答えていた。適当な返事で失礼だとは思いつつ、でも、いくつまでやっているかなんて、僕自身だってわからない。

 「55歳」に特別な意味があったわけではなく、AVに対する世間の風当たりも強かったから、僕がいろいろ言われるのは仕方がないにしても、娘たちが思春期になる頃にはやはりやっていないほうがいいのかなぁ......と漠然と考えていた。だから、何か答えなければと思ったとき、その年齢が口を突いて出たのかもしれない。

 で、その僕は今もう72歳である。この先いくつまでやっているかなんて、相変わらずわからない。先月のことだが、「チャネリングFUCK 悪霊と精霊たち」という作品に出た女の子が、久しぶりに事務所に遊びにやってきた。霊媒体質の彼女が、帰り際、訊いたわけでもないのに、ふと予言めいたことを口にした。

 「監督、80歳まではやっているのが見えるよ」。「そうかい、そこまでやらなきゃいけないのかい」と僕は笑った。でも、もし本当にできるんなら80まではやってみようかな......と思った。


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2010年09月10日