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アテナ映像

週刊代々木忠

ローマ国際映画祭へ
  このブログがアップされる頃、おそらく僕はフランクフルト行きの飛行機に乗っているだろう。

 「え? フランクフルト? ローマでしょ?」と言うなかれ。JALの直行便がないのでトランジットです。いくら僕だって、イタリア行くのに、間違えてドイツに行っちゃったりはしません(もっとも「香港珍道中」を読んでくれた方なら心配だろうけど)。

 石岡正人監督の「YОYОCHU SEX と代々木忠の世界」がローマ国際映画祭に正式に招待されると聞いたとき、この映画を見たらヨーロッパの人たちはいったいどんな反応を示すのだろうかと思った。

 映画の中には、僕の手かざしで女の子がイッているチャネリングのシーンとか、派手なピストン運動ではないのにオーガズムを体験してしまった女の子の表情とか、その子がオーガズムの内的世界について語った場面とかが差し挟まれている。

 以前、香港大学の王向華先生から、ヨーロッパでは「性は権力である」というミシェル・フーコーの思想が今なお根強いと聞いた。たしかに過去のある時期なら「性は権力」という概念が力を持った時代もあっただろうが、でも今、僕はそれを受け入れられない。性においては上も下もない、僕はそれをずっとカメラに収めてきたつもりだから......。

 だから、できることならヨーロッパの人たちの反応を、実際にこの目で見てみたいと思ったのだ。これがローマに行こうと決めた第一の理由である。

 もうひとつは、何十年も映像作家の端くれとしてメシを食ってきたけれど、映画祭などという華やかな舞台には、およそ縁のないところで生きてきた。でも、そんな僕でも、生涯に一度くらいは華やかな場所に行ってみたいなぁと思うのである。これが第二の理由。

 ただ、そうは思ったものの、僕はどこかで迷っていた。やっぱ場違いかなぁ、僕なんかが行かないほうがいいのかなぁ......と。そんな僕に、僕の作品を長年撮りつづけてきた齋藤さんは「絶対に行かなきゃダメだよ!」と言ってくれた。そのひと言に後押しされる恰好で、僕は踏ん切りがついたのである。

 で、女房に「一緒にローマに行かないか?」と誘ってみた。ところが、北海道に帰省する際にも陸路を選ぶ、大の飛行機嫌いな女房は頑として首を縦に振らない。さて、どうしたものか?

 そこで、下の娘を誘うことにした。というのも、上とは何度か一緒にサイパンに行ったこともあるが、下とは海外といわず、二人で旅した経験がない。下が生まれた途端に、母親は赤ん坊である彼女にベッタリになったから、僕は上が可哀想でそのフォローにまわった。それからずっと上は父親、下は母親というペアができてしまった。もちろん僕は二人とも同じように可愛かったけれど、下の娘にしてみれば「私はお父さんから好かれていないんではないか」という思いがあったようだ。だから僕は、女房が行かないなら、下の娘と初めての旅行をしたかったのだ。

 「行く?」って訊いたら「行く! 行く!」と言う。「じゃあ、お父さんの"介護要員"と映画祭のレポーター役をやってくれるかい?」と訊いたら「いいよ!」だった。というわけで、娘には映画祭会場等々でスナップ写真を撮ってもらい、それをメールで日本に送る予定である。それらはこのブログやアテナのHPで、ご紹介させていただこうと思う。

2010年10月29日